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嘘の効用――「プラネット・ウィズ」5話感想


 ボールは彼女の側に。



プラネット・ウィズ 第5話「パラディンブレイク・1」
©水上悟志・BNA・JC/Planet With Project
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 「プラネット・ウィズ」5話を視聴。今回は「嘘と分かっていてそれに乗る」という描写が多い回だったように思います。肉じゃないと分かっていて大根のステーキを美味いという宗矢ですとか、幻覚なのを百も承知でそれを堪能する岳蔵ですとか。

 副題は「パラディン・ブレイク」ですが、実際のところグランドパラディンは既に崩壊していて、嘘の存在と化しています。けれど岳蔵はそれ(葉介も心は離れていること)を承知した上で親心からグランドパラディンを離れません(「グランドなんちゃら」という言い方をするあたり、隆の思想自体に賛同している者は誰もいないのだろうなあ)。そもそも彼と隆は血の繋がらない嘘の親子でありそれを承知で育ててきたのですから、今更降りる船でもないのでしょう。

 前回愛の進化を期待したのぞみと宗矢の関係にしてもテーマは共通していて、のぞみは宗矢が自分は宇宙人だなんて嘘だ、という嘘を承知でそれに乗ることにします。そして宗矢は前回、町を守ろうという意識が明確にあったわけではない――言ってみればそれは嘘だったわけですけれども、のぞみの感謝の言葉は彼をその嘘に乗せることになる。これまでは鬱屈としたものを抱えてグランドパラディンと戦っていた彼が、コスモマタンビZの副作用を厭わず駆けつける姿はとても格好良かったです。

 嘘はあくまで嘘でも、そこから真実を生じることはある。心の火を消され、ある種の嘘の存在になった根津屋の姿が宗矢の心を傷つけこれもまた町を守る動機に繋がるように。果たして白石の自分の秘書としての姿が嘘だと知っていてあえて泳がせた隆と閣下の対決は。鬼気迫る岳蔵に挑む宗矢の運命は。ぐっ、と気になる引きです。

関連:
プラネット・ウィズ 感想リスト

プラネット・ウィズ 第1話「光、七閃」
プラネット・ウィズ 第2話「ネビュラソルジャー」
プラネット・ウィズ 第3話「復讐者・1」
プラネット・ウィズ 第4話「復讐者・2」

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