身に合わぬきっかけ――「プラネット・ウィズ」8話感想
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身に合ったおっぱいを選びましょう。
プラネット・ウィズ 第8話「力、己にこそ宿る」
©水上悟志・BNA・JC/Planet With Project



「プラネット・ウィズ」8話を視聴。今回の話では「身に合わないもの」が多く描かれていたように感じました。最たるはもちろん「力」であり、優しいはずだった少年は改造銃という身に合わない力を所持したことで犯罪者になったし、熊代の暴走を目の当たりにし自らも小瓶無しでも能力を使えるようになった紅華はサイキックこそ身に合わない力として封印を望むようになる。
少し変形的なところでは、少年の宗矢にとって白石の大きいおっぱいは刺激的過ぎて(身に合わず)催眠術を解くきっかけになりましたし、通常時の白石さんの制服姿も身に合っておらずすさまじいコスプレ感を出していました。うわキツ物理的にパンパンじゃないか欲情します。
しかし「身に合わない」とはけして「力」だけではありません。宗矢は先生からは一緒に戦う戦士、のぞさんからは地球を守るヒーローという「役割」を受けていたわけですが、それは果たして彼の実に合ったものだったでしょうか? 否。
自分の星もそこにいた人々も思い出の場所ももう無いんだと泣きじゃくる彼の姿は、戦士でもヒーローでもなくただの少年でした。自覚の有無を問わず宗矢は身に合わない役割を背負っていたのであり、それにウンザリし「個人的な問題」で戦いを拒む彼の姿は、封印派に与する理由を個人的なレベルで語った紅華とよく似ています。そして紅華もまた、人類の裏切り者という「役割」に身に合わないものを感じているからこそ、力を出し切れなかった。なら彼らに周りの人がするべきは「身に合った」状態にしてあげることなわけで。のぞさんがヒーローであることを求めず、虎居が本心を話した宗矢を肯定し紅華の本心を探り当てるのは正解なのだと思います。
小瓶はきっかけに過ぎない。身に合わない力だったそれを、今度の虎居は「正義の味方が似合ってる」――身に合うように使ってみせました。なら、宗矢に次に身に合った姿は?
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プラネット・ウィズ 感想リスト
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プラネット・ウィズ 第4話「復讐者・2」
プラネット・ウィズ 第5話「パラディンブレイク・1」
プラネット・ウィズ 第6話「パラディンブレイク・2」
プラネット・ウィズ 第7話「シリウス」

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