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2つのサーカス、2人の道化――「からくりサーカス」1話感想


 林原めぐみがびっくりするくらい林原めぐみで、そしてしろがねだった。



からくりサーカス 第1話「開幕ベル」
©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
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 「からくりサーカス」第1話を視聴。「うしおととら」と違ってひとわたり目を通した作品なのですが、開始からはもう20年以上経っているのですね。この1話では本編に先駆けて恐ろしいからくり人形達が登場したわけですが、それを「もう1つのサーカス」としたことで鳴海としろがねの背にあるものが見えて感じられたように思いました。

 勝にとって「お兄ちゃん」、物語を動かす馬力を持った男、加藤鳴海は、人を笑わせなければ死ぬ奇病に冒されている。それはすなわち、道化であることを宿命付けられた存在だということです。彼は「皆を感動させ、笑顔にしてくれる」サーカスの道化。
 そしてしろがねもまた、サーカスの舞台から道化の衣装をまとって現れます。その技は人形操り、鳴海が言うように勝を襲った者達と同じ技――彼女は勝を守ろうとする存在ですが、その技は紛れもなく「人々を恐怖のどん底に突き落とす、もう1つのサーカス」のものです。

 勝をめぐり対峙する2人の姿は2つのサーカスの綱引きであり、しかしどちらにも勝を引き寄せません。「下手」なんですよね、鳴海もしろがねも。コワモテの鳴海は人を笑わせるのが上手いとは言えないし、その拳法は人形相手に通じない。しろがねはしろがねで日常に関する感覚に欠け、1人で勝を守ろうとしても病院に連れて行くこともおぼつかない。しろがねの銀の髪と瞳を見て鳴海は(外人か?)といぶかしみますが、2人の背にあるサーカスは異国に等しく離れている。

 からくり人形に襲われる勝の見るサーカスはただ楽しいだけのサーカスではなく、しかし恐怖のどん底に突き落とされるものであってもいけない。だから2人の協力が必要だし、そして道化が戯れるのは己の生命のためでもある。次なる演目が楽しみです。

関連:
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【言及】
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  •  アニメ感想 『からくりサーカス』第1幕「開幕ベル」
  • 『からくりサーカス』アニメ第1話、ようやく観れました… 尺不足への不安は拭えませんが、放送前には藤田先生から「鷹揚に御見物」をとの申し渡しもあったように、まずは観てから… 先の心配はせずに、1話1話楽しんでいきたいです(^^)
  • 2018.10.21 (Sun) 02:05 | たらさいと