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道すじと結果を繋ぐもの――「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」6話


 絡みが濃厚になる味付けに大興奮。



ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第6話「ムーディー・ブルースの逆襲」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
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 「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」6話を視聴。原作約66ページ分ほどで、冒頭のアバッキオの過去は原作ではもう少し後で明かされたものですね。原作では彼の堕ちた闇の深さを示すものでしたが、アニメではブチャラティに誘われる場面が追加され随分と色合いが違っていたように思います。

 アバッキオのスタンドは「ムーディー・ブルース」。過去を再生し見ることのできるという点で時間操作系能力に近しい力を持っていますが、そこで起きる「結果」を変えることはできません。できるのはあくまで、そこに至る道すじを確認することのみ――この6話におけるアバッキオの役割もまた、そのようになっています。直接的な攻撃力を持たないスタンドであるが故にアバッキオにできるのは敵の場所を探ることまでで、敵を倒すという「結果」はブチャラティに委ねなければならない。しかしそこに至る道すじがなければ結果にはたどり着けず、アバッキオの役割はそれを担うことにある。こうして見ると、ジョルノがアバッキオに託したことは的確です。「敵を倒せ」ではなく「謎を解け」……つまり敵を倒す道すじを作って欲しいということだったわけですから。謎を解くというのはつまり敵がどのようにして現在の結果を作ったかという道すじを導き出すことでもありますしね。

 アバッキオは道すじを作り、ブチャラティに結果を託す。そこには託す相手への信頼が必要であり、しかし私達はこれまでの話ではアバッキオがブチャラティのチームの一員であるという「結果」しか知りません。回想は前倒しとブチャラティとの出会いが追加されたことによって、アバッキオの闇の深さと同時になぜブチャラティへ信頼を寄せるのかという道すじを視聴者に対してリプレイするものに変化していました。雨の中で相棒が死んだ店という暗闇の中にいたアバッキオの前に、道路向かいから傘を持ったブチャラティが現れる。傘を閉じて共に濡れて呼びかけるブチャラティに、アバッキオは溺れる(=墜ちる)酒を置いて相手を見る。そこには街灯がある……これだけ暗喩が埋め込まれ、更に振り返ればバトルステージは晴れ模様でアバッキオが謎を解いたのは空を見上げた時。そりゃアバッキオのブチャラティへの信頼に納得するしか無い。後々のあるシーンがもうバレバレのツンデレにしか見えなくなると思うんですが、どう処理するか楽しみです。

 ジョルノの頼りになる部分をブチャラティもアバッキオも認識しているのですが、視聴後には2人がイチャイチャしてたような印象しか残らない良い意味で困った回でした。


 さて、今回も原作からの変更点で印象的な部分をいくつか。

<アバッキオッ!そいつ銃を持っているッ!>
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 ポン引きが強盗した場所が老人の家から商店に変更。正面から入ったアバッキオの相棒がレジ前で撃ち殺された男を見る場面が変更されています。原作だと離れていた彼が先に拳銃の所持に気付けたことがいささか奇妙ではあったので、この方が自然ですね。アニメでは明暗を表現しやすいことを利用して、懐中電灯がアバッキオの目を背けたい意思やそれでも晒されてしまうものを強調しているのもベネ(良し)。

<パイプの中は見せない>
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 原作では推理の最中、パイプを切開してその中に潜り込むナランチャを確認して実証……という場面がありましたがカット。絵的にはすごいインパクトがあったのですが、そういえばこの後でまたパイプを切開しても敵が見つからないことと矛盾する描写ではあるんですよね。ちょっともったいないけど適切な改変であったと思います。

関連:
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2013年冬アニメ 視聴予定リスト(1部2部感想リスト)
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ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第2話「ブチャラティが来る」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第3話「塀の中のギャングに会え」
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