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道化交わるサーカス、その手前――「からくりサーカス」8話感想


 男も惚れる格好良さ。



からくりサーカス 第8話「一瞬の始まりと終わり」
©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
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 「からくりサーカス」8話を視聴。前回はは2つのサーカスの間をキャラクターが行き来するお話でしたが、今回の話は2つのサーカスのキャラクターが一瞬交わるお話であったように感じました。

 しろがねの世界に所属することになった鳴海ですが、その根っこは「皆を感動させ、笑顔にしてくれるサーカス」のまま。だからオートマータ達「人々を恐怖のどん底に突き落とす、もう1つのサーカス」に通じて見えるギイの行動に憤りを隠せません。しかし鳴海は、子供を心配させないという部分で自分とギイの行動が通じていることを知ります。この時つまり2つのサーカスは一瞬交わっていて(コミカルなやりとりの時、鳴海は仮面を外してすっかり元の世界に戻っている)、しかしそれは一瞬の交わりにしか過ぎません。鳴海が仲間意識をようやく感じたギイは爆炎の中に消え、鳴海と時を同じくしてオートマータを倒したルシールは首を貫かれていて喜びを共にできない。

 一方の仲町サーカスでも、屈託なく見えるリーゼが実は復讐という暗い感情を消しきれていないことが分かったり、しろがねはしろがねで自身の鳴海への思いを指摘されて頬を赤らめる姿も描かれますが、それらは共に持続しません。リーゼの曇った心は勝の言葉で笑顔に引き戻されるし、どんなにしろがねが心をときめかせたところで(現在彼女が知っている情報では)それは鳴海の死という辛い感情にたどり着かざるを得ない。

 そして、その一瞬の交わりはしろがねとオートマータ、勝達においても繰り返されます。「人々を恐怖のどん底に突き落とす、もう1つのサーカス」に道を狂わされた旅客機が、「皆を感動させ、笑顔にしてくれるサーカス」である勝達のテントの目前に不時着し、2つのサーカスが最接近するという「サーカス」が開演するわけですが、それは交差であっても交錯ではありません。電車がサーカスのテントに突っ込んだ1話と違い、旅客機は神社の鳥居を壊さず中には入らないのです。まるでその中こそは、「皆を感動させ、笑顔にしてくれるサーカス」こそは神聖なる境内であるとでも言うように。

 さて、予告を見ると次回はあのお話に。構成がますます楽しみです。

関連:
うしおととら(アニメ・原作漫画・小説) 感想リスト

からくりサーカス 感想リスト

からくりサーカス 第1話「開幕ベル」
からくりサーカス 第2話「約束」
からくりサーカス 第3話「奈落」
からくりサーカス 第4話「コラン」
からくりサーカス 第5話「サーカス〜出発」
からくりサーカス 第6話「地獄」
からくりサーカス 第7話「Demonic」

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