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異物を取り込むは――「からくりサーカス」12話感想


 原作でも「えっこの人ここで退場しちゃうの!?」って驚いたっけなあ(遠い目)



からくりサーカス 第12話「「顔無し」司令」
©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
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 「からくりサーカス」12話を視聴。身を挺して鳴海を救ったフェイスレス司令は、歯車で動くものは石ころが挟まれば止まってしまうことを語りましたが、今回はそのようにして多くのキャラクターに異物を挟み込む回であったのだと思います。

 しろがね達は「フランシーヌ人形を倒す」という白銀の巨大な歯車に突き動かされているわけですが、そのために仲間と殺し合えという異物が挟まれればその動きは鈍ります。
 しろがねの1人であるシュヴァルツェス・トーアはかつて絶望の歯車に巻き込まれましたが、フランシーヌ人形を忌まわしくも美しいと思ってしまったという事実は異物として彼の中に残りました。
 しろがねもしろがね-Oも命を粗末にするという理解をして嫌っていた鳴海ですが、しろがねにもしろがね-Oにもちゃんと己があるのを知ることでその感情の歯車は動きを止めます。

 異物とはいったい、何でしょう? 異物を挟み込むことは自分の中によく分からないものを挟み込むということであり、逆に言えば分からないものは異物であると解釈できます。ならば、分からないものをダイレクトに受け入れることで己を突き動かしていた鳴海が言葉こそ、異物とは何かを考える鍵なのでしょう。

「人間は――イヤな時にワケなんて言わなくていいんだぜ」
「昔誰かに言ったんだ、何かあったら心で考えろってよ。それでさ、オレの心が言ったのよ。ゾナハ病の子達も、あんた達の大切な家族も、泣くのはイヤだなあってよ……」


 異物とは、そう、心であり情けです。しろがね-Oが戦いに不要だとして制御してしまうように、歯車で動くものにとって心と情は動きを阻害する異物になる。でも、フェイスレス司令も含めて結局、彼らは歯車で動くものではなく人間です。人間は異物を取り込んで動きを止めてしまうことはない。むしろ先週書いたように異物によって己を保つことができ、それを取り込むことで少し違う自分になることができるのです。鳴海という異物を取り込んだことで「しろがね」達が人間味を取り戻していくように。
 さてさて、サハラもぐいぐい進みますね……


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からくりサーカス 第2話「約束」
からくりサーカス 第3話「奈落」
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からくりサーカス 第6話「地獄」
からくりサーカス 第7話「Demonic」
からくりサーカス 第8話「一瞬の始まりと終わり」
からくりサーカス 第9話「記憶」
からくりサーカス 第10話「フランシーヌ」
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