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同根の異国――「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」感想


 このシリーズも今見ると印象変わりそうだなあ。



PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰
©サイコパス製作委員会

 「PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰」を視聴。映像作品としては実に4年ぶりになりますね。最初に感じたのは、舞台がまるで異国のようだということでした。
 東京から離れた雪深い青森の山中という立地、公安とは異なる指揮系統、執行官と同じく潜在犯でありながら公職につく保全官。全ての要素は美佳達のフィールドの外にあり、さながら独立国の様相を呈しています。そこに挑むのもまた、これまでの主人公である朱ではありません。美佳は今回の事件を「自分の事件」=「自分の国」として扱います。しかし青森が日本の一部であることは変わりないし、美佳の担当になろうが公安一係が捜査することには変わりありません。故に「同根の異国」。

 同根なればこそ、異国との差異は際立ちます。潜在犯にして保全官の松来ロジオンは宜野座と近い立場であるからこそ彼に生き方を問うことができるし、美佳も成長したからと言って朱ほどには上手くできないから宜野座に心配されたりする。サンクチュアリもまた作品世界の日本(東京)と同様に完璧な管理社会を実現しているようでありながら、それが肯定されることはない。
 しかし、異国であってもそれはやはり同根でもあるのです。監視官と執行官の違いはあっても美佳と宜野座が警察官としての責務を全うするように。潜在犯と脳機能障害の垣根を越えて美佳が夜坂に理解を示すように。宜野座が武弥の心に異国たる自分の経験を以て励ますように。別組織に思えたサンクチュアリもまた、シビュラシステムの思惑によって動くものであったように。
 シビュラシステムの作った義体であった烏丸に美佳は対峙し、システムは肯定しつつも取引し持論を突きつけます。それは同僚である朱がシビュラシステムに向き合う姿を美佳に置き換えた、つまり「同根の伊国」の姿なのでしょう。

 テーマにエンターテイメント的な力強さの感じられる作品だったのではないかな、と思います。順次公開される残り2作も楽しみになりました。

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