隔たりの先の隔たり――「エガオノダイカ」6話感想
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少女は外へ出る。
エガオノダイカ 第6話「運命の岐路」
©タツノコプロ/エガオノダイカ製作委員会

「エガオノダイカ」6話を視聴。一瞬の越境は、しかし新たな断絶を生む。そんな話。これもまた以前に述べた「逆方向」。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
上下の壁を描いてきた本作だが、戦火が都に迫ったことで王国ではその壁が曖昧になっていく。陸上空母に乗り込む兵士の家族、指揮官である総長ハロルドの前線復帰……ユウキも指揮所で着座し、帝国の通信が彼女に届く。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
それは同時に、ユウキの少女と王女の壁をも曖昧にする。少しずつ王女に相応しくなっていく彼女はの理解は、帝国の兵士も人間であるのを認識することで敵と味方の壁すら曖昧にするに至る(罠で敵が死ぬことも痛みとして受け入れる)。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
そんな彼女が作ったのは、地雷と砲撃による巨大な割れ目――壁と同じ意味を持つ断絶である。越境は、理解は必ずしも和解をもたらさない。それこそがむしろ隔たりを生むことすらある。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
ユウキが王女に相応しくなったからこそ、部下達は彼女を欺いてまで帝国への引き渡しを拒否した。ろくすっぽ家に帰らなくともイザナを理解しているからこそ、妻エリザは夫との永遠の断絶を受け入れる。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
ついに王都に入った(越境した)アイネは、ユウキは上に立つ者に相応しくないと非難し王国は陥落同然と宣言する。しかし彼女のその言葉は逆方向であり、実態とは断絶されている。王都と愛する人々を失ってむしろ、上に立つに相応しい王女は誕生したのだ。#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
そういう、今後にこそ波乱が待ち受けているように感じた回でした。さて、ステラも何かを越境するのか、それは何を生むのか……?#エガオノダイカ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月12日
関連:
エガオノダイカ 感想リスト
エガオノダイカ 第1話 「ソレイユの少女」
エガオノダイカ 第2話 「戦乱の真実」
エガオノダイカ 第3話 「微笑みの戦士」
エガオノダイカ 第4話 「希望の選択」
エガオノダイカ 第5話 「分隊の一夜」

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