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嘘から出た真――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」44話感想


 人魂を食べると言われてもドン引きだが、天ぷらになると途端に美味そうに見えてくる揚げ物マジック。というか化粧されないと味の想像が全くできんのだな。



ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第44話「なりすましのっぺらぼう」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期44話を視聴。敦は顔を合わせたことのないSNSでの知り合いが1番の友達であることを不思議に感じます。SNSでの付き合いは実際に顔を合わせないという意味では偽の付き合いなわけですが、そこには確かな友情があった。今回はそういう「偽物から本物が生まれる」お話だったのではないでしょうか。

 敦はTV番組でうっかり本当の自分を晒してしまったことで事務所から手ひどく叱られることになりました。彼とゴーゴー万次郎の友情は、SNSではなく本当に出会ったことで一度終わりを告げました。幼い敦とのっぺらぼうの仲良しの関係も、曖昧だった人間と妖怪の境がはっきり影響するようになって自然消滅したもの。本当のものが受け入れられるのってとても大変なことです。それを認識していたからこそ白粉婆も、ありとあらゆるものを反転した(偽物にした)ようなイケメンアイドルを外面にしていたのでしょう。

 そしてこの44話において、偽物は本物を生み出す契機となっています。のっぺらぼうが敦と出会ったのは彼が偽物の顔を描いてまで友達を作ろうとしたからだし、ゴーゴーマンのようなヒーロー(つまりこれは虚像、偽物である)に憧れていた敦はそれに背中を押されてのっぺらぼうに声をかけた。のっぺらぼうの言うようなヒーローじゃないけど友達を見捨てない自分を見つけられたのも、芸能界に入ったのも、幼い敦がのっぺらぼうと友達になれたのも、全ては偽物があったからこそです。

 偽物は偽物でしかないが、そこから本当のものは生まれ得る。敦が芸風を変えて受け入れられたのはチャラ男キャラという偽物がこぼした本音故に「真実味」をもって視聴者に受け取られたからでしょうし、ねこ娘の嘘(偽物)は敦とのっぺらぼうの交換日記という本物を生みました。そして鬼太郎はヒーローなんかではないけど、今回2人を助けた姿はまさしくヒーローのものだったと言えるでしょう。最後のゴーゴーマン人形と目玉おやじが並ぶ姿に、偽物と本物が並び立つ姿を見たような気持ちになった回でした。

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