見える世界の十人十色――「荒野のコトブキ飛行隊」7話感想
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あなたに見えず私に見えるもの、私に見えずあなたに見えるもの。見えるものを合わせれば。
荒野のコトブキ飛行隊 第7話「ナサリンの1ポンド硬貨」
©荒野のコトブキ飛行隊製作委員会

「荒野のコトブキ飛行隊」7話を視聴。物語の解釈が異なるように、人が得る情報はそれぞれ異なるもの。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
飛ぶ、飲む、見る、聞く。感覚器を通して私達は情報を得るが、それは同じではない。安物のガソリンの欠点、酒の詳細、尾行の有無、買収話。全てが受け取り手によって変わるものだ。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
主人公のキリエにしても、その操縦技術に対する評判は毀誉褒貶が入れ代わる。正確無比は読み易い、弱点は直せば無敵、爆撃機に乗せられたのは腕を信頼されているからこそ等……#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
安ガソリンの問題点洗い出しを初め、ケイトの見る目は優秀だ。ナンコウがなくなった場合に発生する問題点や消化方法を余人の及ばぬ域まで見通し、消火方法も本来は燃やすものである爆弾を使う事を思いつく。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
しかしもちろん、ケイトの目が全てにおいて正しいわけではない。物語や例えを解する力に乏しく、以前キリエがルゥルゥとマダムの仲を読み取った際、ケイトはそれを理解するのに一手間要した。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
だからキリエとケイトの相乗りした爆撃機という状況は、異なる2人をまるで1つの生き物のように機能させる。ケイトの意外性ある指示をキリエは誰より正確に実行し、それによって爆弾は最高の消火剤に変化する。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
「受け手にとって情報が違う」というのはフェルナンドの懺悔も動揺。遺言のように思えたからアドルフォは許すと言ったわけだが、遺言だなんてフェルナンド自身は一言も言っていないのである。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
そしてケイトは見られる側でもある。彼女が笑っているように思うかどうかは、ひとえに受け手にかかっているのだ――#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
そんなわけで、ユーリアの「簡単に分かった気になるって最低」というような言葉を思い出した回でした。本作に限らず、物語を見るのに大切なことが描かれていたように思います。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
なおTwitterを検索した限り、ここでパイスラという情報を思い浮かべたのは僕だけの模様。#コトブキ pic.twitter.com/FjZEWsSB1t
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月25日
関連:
荒野のコトブキ飛行隊 感想リスト
荒野のコトブキ飛行隊 第1話 「月夜の用心棒」
荒野のコトブキ飛行隊 第2話 「さすらいの6人」
荒野のコトブキ飛行隊 第3話 「ラハマの長い日」
荒野のコトブキ飛行隊 第4話 「エリート砦」
荒野のコトブキ飛行隊 第5話 「華麗なるアレシマ」
荒野のコトブキ飛行隊 第6話 「帰らざる無宿」

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