押し付ける道理、並立する道理――「どろろ」8話感想
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信長なら硫黄を高値で……などと考えてみると、ドリフターズでは信長の中の人=景光の中の人だった。
どろろ 第8話「さるの巻」
どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

「どろろ」8話を視聴。今回登場する人とも思えぬ者は三者。百鬼丸、さる、百足――この場合の人とも思えぬ者とは「異なる道理を持つ者」だ。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
異なる道理を持つ者がぶつかった時、多くの場合に起きるのは争いだ。それは道理の押し付け合いでもあり、さるはそれに負けてあちこちを転々としてきた。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
一方で道理の押し付け合いに勝ち続けてきたのは百足であり、妖でありながら人の嫁を欲しそれを得ても度々村を襲う百足の道理は私達には理解の外のものだ。初戦も百鬼丸に自分の道理を押し付け、自分の道理で一方的に去っていく。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
道理の押し付け合いでは物事は動かない。姉と慕うお梅を助けたいさると彼や村の皆を助けたいお梅の問答はらちが明かず、どちらも否定しないどろろの「化物を倒せばいい」という意見だけが心を動かしうる。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
2つの道理を押し付けあって片方に染めてしまうのではなく、並立させることにこそ活路がある。さるとどろろはそれぞれ異なる動機で百足退治の続行に意気投合し、百鬼丸が耳を頼りに攻撃しているという道理をどろろが受け入れることが突破口になる。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
異なる道理は噛み合わない。砂金の価値は通じないし、さるの名前をお梅は新しくしようとする。百鬼丸がどろろの名を初めて呼んだのはどろろが気を失っている時だが、それなりちゃんと呼べたのもどろろが耳にしたのも今回のラストが初めてで間違いはない。噛み合わなくても、共に立てる。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
百足に呑み殺されたとばかり思われていたお梅が生きていたのも、道理が異なるゆえに起きた幸いと言えるかな。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
百鬼丸が鬼神を倒して体を取り戻すのと、景光の領地が鬼神の力で飢饉を逃れるのは相容れない異なる道理だ。それは果たして、こんな風に並立することはできるのだろうか。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年2月27日
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どろろ 感想リスト
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どろろ 第2話 「万代の巻」
どろろ 第3話 「寿海の巻」
どろろ 第4話 「妖刀の巻」
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どろろ 第6話 「守小唄の巻・下」
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