選択とは何か――「荒野のコトブキ飛行隊」9話感想
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通常更新に復帰です。ご心配おかけしましたm(_ _)m
荒野のコトブキ飛行隊 第9話「赤とんぼの風来坊」
©荒野のコトブキ飛行隊製作委員会

「荒野のコトブキ飛行隊」9話を視聴。ルゥルゥは人を支配するなんて無益であり、自分にとって利益とは選択肢が豊富なことだと言う。理屈の順序を入れ替えるなら、人を支配するとは選択肢を奪うことだと言える。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
キリエを襲った敵の取った行動は正にそれだ。非武装の赤とんぼを多数の紫電改で襲うのは必死以外の選択肢を奪いたいがため。元人事部長ヒデアキも看護婦に竦む以外の行動を許さないし、イケスカも内政干渉を受け入れるか爆撃を受けるかと強引に選択肢を奪ってしまう。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
もちろん、豊富な選択肢があることは幸せに直結しない。キリエは暇に困るしエンマの家族は資産を騙し取られそうになる。選択肢があればこそ全権(選択肢)を委ねるという考えも出てくる。どの選択肢が良いのかは送り手受け手次第。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
けれど、選択肢があることはやはり幸いなのだ。シブシクの図書館にはたくさん本があるのに、乗り遅れたくないからと人々はイケスカの本以外に目もくれない。それは自ら選択肢を狭めることだ。選択肢を他者に奪われるどころか捧げることだ。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
ルゥルゥには引き止められない。移籍すればサブジーと同じ零戦32型にも乗れるかもしれない。誰にも強制されず迷った挙げ句、キリエは残留を決める。その理由の1つには、ユーハングとの穴が開くかもしれないからという他の誰も提示しないものがあった。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
消極的に選択する時、人はしばしば「他に選択肢はない」と自分に言い聞かせる。しかし選択肢は今見えているものだけとは限らないのだ。アレンが赤とんぼに即席の銃座を設置したり、多数の敵機を撃墜するのではなく死んだふりでやり過ごしたように。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
選択することについてあっけらかんと、しかし示唆に富む描き方がされた回だったように思います。いよいよ火元が出てきそうなこの状況、とても楽しみです。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月11日
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荒野のコトブキ飛行隊 感想リスト
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