FC2ブログ
Welcome to my blog

Wisp-Blogは移転しました

ARTICLE PAGE

取り合う手の形――「からくりサーカス」22話感想


 時にそれは握り拳ですらある。



からくりサーカス 第22話「「ハリー」へ向かう!!」
©藤田和日郎・小学館 / ツインエンジン
190321_03.jpg
190321_04.jpg
190321_05.jpg
 「からくりサーカス」22話を視聴。前回の感想では共有こそが幻影を変えられるのだと書きましたが、今回描かれていたのは幻影より確固に見えるもの、方程式といったもののように感じました。

 裏表の無い人間は賭けに勝てない。しろがねはフランシーヌではない。煙草は体に悪い。旧型は新型に劣る。命より大事なものは無い。どれも自明の理のような方程式で抗い難く、1人で打ち破ろうとしても敵いはしません。
 相手がいなければ方程式は破れない。ミンシアはトムに励まされて賭け勝負を破壊し、ジョージは阿紫花いればこそ煙草を吸ってみる気になる。しかし方程式を打ち破るのに必要な相手とは、友好的な相手だけでしょうか? 否。

 しろがねはフランシーヌではなく彼女をおぞましいとすら呼び、パンタローネ達には刺々しい態度を取ります。しかしそういった間柄であればこそ、人間を殺すのは許さないというしろがねの言葉はパンタローネに影響を与える。
 旧型が新型に劣るという方程式を破るには、両者が争わなければならない。2人のしろがね-Oが敵対関係となればこそその機会は訪れる。
 阿紫花が「人形ごときにビビっちまった情けねえ自分」をぶっ殺せるのは同じ人形に逆らった時だけ。例えそれが自分の命に利するものであっても、人形の言うことに従ってしまったらそれは成せない。

 危険とか役に立たないことさえ自由に選べる自分。かつての鳴海の言葉を証明するように、方程式はけして1つの形で破られたりはしません。「破る」のであるから定まった形などありようもないし、新しい道とは自分を肯定してくれるものから生まれるとは限らないのです。それぞれが破った行き先に、彼らの願う自分は待っているのでしょうか。

関連:
うしおととら(アニメ・原作漫画・小説) 感想リスト

からくりサーカス 感想リスト

からくりサーカス 第1話「開幕ベル」
からくりサーカス 第2話「約束」
からくりサーカス 第3話「奈落」
からくりサーカス 第4話「コラン」
からくりサーカス 第5話「サーカス〜出発」
からくりサーカス 第6話「地獄」
からくりサーカス 第7話「Demonic」
からくりサーカス 第8話「一瞬の始まりと終わり」
からくりサーカス 第9話「記憶」
からくりサーカス 第10話「フランシーヌ」
からくりサーカス 第11話「ファンファーレ」
からくりサーカス 第12話「「顔無し」司令」
からくりサーカス 第13話「ルシール」
からくりサーカス 第14話「夜更けの海」
からくりサーカス 第15話「はじまりの場所へ」
からくりサーカス 第16話「出会い」
からくりサーカス 第17話「訪れし者」
からくりサーカス 第18話「微笑」
からくりサーカス 第19話「影の正体」
からくりサーカス 第20話「黒い太陽」 *感想お休みのため欠番
からくりサーカス 第21話「銀色の女神」

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村
このエントリーをはてなブックマークに追加

0 Comments

Leave a comment