軽んじられる過去――「荒野のコトブキ飛行隊」11話感想
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悪役みたいな顔も無理もなし。
荒野のコトブキ飛行隊 第11話「イケスカの決闘」
©荒野のコトブキ飛行隊製作委員会

「荒野のコトブキ飛行隊」11話を視聴。イサオは自分の行為や穴の閉鎖をラハマになすりつけ、過去を改ざんする。それはこれまで描かれた過去への潜行とも耽溺とも違う。彼は「過去を軽んじる」目線を提示しているのではないか。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
それは自博連の戦術を見ても明らかだ。富嶽製造工場を警備すらないもぬけのからにし、買収で「前(つまり過去)」情報を改ざん。今挑むしかないという思考や混戦で撤退を難しくするのは選択肢を奪うこと=9話で提示された支配することでもある。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
「過去を軽んじる」目線はメタ的にはユーリアの同盟サイドでも行われている。この重要な作戦の会議が省略され過去のものとなっているからだ。「命令は命令、決定は決定」でもはや選択肢は奪われている。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
その省かれた過去に疑問を覚えるキリエの姿勢は大事なものだが、過去を大事にする姿勢は過去に囚われる姿勢と紙一重だ。ゴドロウは当初の作戦に固執して死ぬし、レオナはかつてのイサオを忘れられず被弾。キリエもサブジーが撃墜されたと聞いて逆上してしまう。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
レオナに前言を翻したり、サブジーをバカにしたりとイサオの行動は過去を軽んじていて悪役として印象的だ。もっとも、そんな彼ですら軽んじられないくらいサブジーの操縦の腕は見事だったようだけど。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
必要なのは、過去を見ながらもそれに囚われないことではないか。ルゥルゥは冷静に撤退を決め、ケイトはアレンを撃ったのがイサオではないかという疑惑を確かめに行きつつもそれに振り回されることなく行動して撃墜してのけた。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
まあ、この見立てだとエリート興業のことを副船長達が忘れてるのが厄介なんだけど。忘れるのも自由だがあの歌聞いて思い出せないとか過去に囚われなさ過ぎだろう。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
さてさて、満身創痍のキリエ達に逆転の目はあるのか。次回が楽しみです。普段から短気なキリエですが、今回の逆上ぶりはそれとステージが違っていてとても印象的でした。イサオの震電もデザインから音からボスに相応しい配役だったし。#コトブキ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
それにしても扇情的だ。ハメるつもりがハメ……あっ待って撃たないで。#コトブキ pic.twitter.com/RsTmK5l2mN
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年3月25日
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荒野のコトブキ飛行隊 感想リスト
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荒野のコトブキ飛行隊 第2話 「さすらいの6人」
荒野のコトブキ飛行隊 第3話 「ラハマの長い日」
荒野のコトブキ飛行隊 第4話 「エリート砦」
荒野のコトブキ飛行隊 第5話 「華麗なるアレシマ」
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荒野のコトブキ飛行隊 第10話 「情け無用の爆撃機」

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