彼方の同志――「キャロル&チューズデイ」1話感想
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未来の火星にも現代同様、困ったらググったりインスタする人はいるのだ(僕はインスタやってないけど)。
キャロル&チューズデイ 第1話「True Colors」
©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

「キャロル&チューズデイ」1話を視聴。場所、時間、育ち、属性。様々な距離を配し、だからこそそれを越えて届くものに普遍性を感じられるものだったように思います。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
キャロルの作るメロディ(ただの音の連なり)には歌詞がない。言葉がない。チューズデイはその無言に「寂しいけど寂しくないって言いたい。1人だけど1人じゃないって言いたい」と感じ、キャロルは「そう、そうだよ」と返す。更にチューズデイの心には歌詞が生まれる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
このやりとりはキャロルがチューズデイの心を引き出したとも言えるし、チューズデイがキャロルの心を言い当てたとも言える。どちらでもないのではなく、どちらでもあるのだ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
それは2人の特別であり、同時に誰もの普遍でもある。かつて引きこもったチューズデイの心を昔のヒット曲が動かしたように。かつて難民キャンプにいたキャロルの心を慰問公演の歌手が動かしたように。全く違う経験のはずその2つが、不思議と似通っているように。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
そうした違い、すなわち距離は多く見ることができる。キャロルとチューズデイの人種、育ち、家族、性格、物語の始まりの場所、始まりの時間、古き名器ギブソンのアコースティックギターに電子鍵盤楽器のキーボード……違うのに、遠いのにそれらは繋がる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
特に印象的なのは、チューズデイの心を動かしたのが古い地球のヒット曲だと言うこと。過去の地球から、未来の火星へそれは届いたのだ。なら、未来の火星から過去の地球にいる私達へこの物語が届いたって何の不思議もない。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
正直、現代との距離=舞台が未来であると示す描写に引っかかりも感じる。持ち主に追随する、認識しているカバンなら盗難防止機能もあるんじゃないかとか、ハンバーガーショップの注文形式が電子操作なのか口頭なのかよく分からないとか(2人目の客はどこでメニュー見たり呼び出したんだろう)。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
このテーブル、客や店員の不注意で落としたスマホの画面みたいにならないのかしらん。#CandT pic.twitter.com/WIHjbYHt39
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
なお、面倒な客2人がつるんでもいないんだけど「距離を越えて」キャロルの仕込みバーガーに逆襲されちゃうあたりはテーマに忠実かつコミカルで笑った。#CandT pic.twitter.com/nZ4J3zhPTM
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
ただ、ともかくそんな風に、知りようもない彼方に同じ気持ちの人がいる。キャロルとチューズデイに限らず、「ママ」の言うことを聞いて成功者でいるスペンサーとアンジェラにもその気配は漂う。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
キャロルの作るメロディはただの音の連なりであり、言わば何者でもなかった。しかしチューズデイが歌詞を加えたことで曲になる。2人はまだ何者でもないかもしれないけれど、2人の作ったものは何者か=曲になったのだ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
暗夜抜け出した少女は朝日の中走り出す少女と出会って、そうして2人は夜景を、夜の明かりを見る。彼女達の物語が、様々な距離を越えて私達の心に届くものであることを願っています。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月11日
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