かつてを見るように――「どろろ」14話感想
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しかし同じようには見られない。
どろろ 第14話「鯖目の巻」
どろろ ©手塚プロダクション/ツインエンジン

「どろろ」14話を視聴。「おんぶ、おんぶ」という妖怪小僧はどろろをむしろ持ち上げ、「これじゃおんぶじゃない、吊るし上げだ」と返される。ここから折り返しということなのか、今回の話には反転の気配がある。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
例えば見た目からして化物の妖怪小僧と尼の霊は鬼神でないと百鬼丸に警戒されず、一方で妖怪のような目つきの鯖目は確かに人間だが鬼神の臭いがすると警戒される。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
妖怪がもたらす恩恵、死者の霊、身寄りのない子供を集める、焼かれた寺、妖怪の女と愛し合う……どれかしらこれまでの話に(多くの場合、反転的に)結びつく要素であり、鯖目の里にはそれらが縮図のように寄り集まっている(さるの巻だけ分からないけども)。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
そしてマイマイオンバを庇護する鯖目は単純に私欲ではなく、己が地と民のためにそうすることを宣言する――まるでこの里は小さな醍醐の国のよう。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
反転しているのは今回の舞台だけではなく、どろろ達もだ。隠し金は本来は大願を果たすものなわけだが、それを自分1人ではどろろのために使ってしまうだろうというお自夜の思いは、醍醐の地の繁栄と百鬼丸個人の幸せのトレードオフによく似ている。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
これまでは鬼神を倒すことがただ幸せだけに繋がるように思えていたが、今はそうではないことを百鬼丸は知っている。それもまた「当てが増えた」ということだ。自分の幸せを追求するか、醍醐の人々の幸せを追認するか。当てが増えることは迷うことでもある。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
何にせよ、この鯖目の一件は百鬼丸の選択が何をもたらすかを探るためのモデルケースになるのだろう。次回の副題は地獄変、後味の悪い話を覚悟した方が良さそうに思う。(続)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
追記。困窮してもお自夜が体を売らなかったのは、地図を見せないために志を貫いた結果だったということになる。どろろが心から信じられる相手に出会えたらその時きっと分かる、というのも……?#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月16日
どろろ14話追記。娘(どろろ)にひもじい思いをさせても大願に繋ぐ、ただし自分もその苦しみを背負うというお自夜の姿勢って、12話の縫の方に近いものなんだな。さりげなくものすごい反転がされてる。#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月17日
(´-`).。oO(夕飯は鯖の塩焼き定食……)#どろろ
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年4月17日
関連:
どろろ 感想リスト
どろろ 第1話 「醍醐の巻」
どろろ 第2話 「万代の巻」
どろろ 第3話 「寿海の巻」
どろろ 第4話 「妖刀の巻」
どろろ 第5話 「守小唄の巻・上」
どろろ 第6話 「守小唄の巻・下」
どろろ 第7話 「絡新婦の巻」
どろろ 第8話 「さるの巻」
どろろ 第9話 「無残帳の巻」 *感想お休みのため欠番
どろろ 第10話 「多宝丸の巻」
どろろ 第11話 「ばんもんの巻・上」
どろろ 第12話 「ばんもんの巻・下」
どろろ 第13話 「白面不動の巻」

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