光の下 影のもと――「Fairy gone フェアリーゴーン」5話感想
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エントリ名は熊谷カズヒロ「サムライガン」より。
Fairy gone フェアリーゴーン 第5話「黒い月と迷い子の唄」
©2019 Five fairy scholars / フェアリーゴーン製作委員会

「Fairy gone フェアリーゴーン」5話を視聴。ハイブランツ公は「歴史を紡ぐのは勝者だ」と言う。セルジュは「人に歴史あり」と言う。おおっぴらにされるのは歴史の光(勝者)であり、つまりそこには歴史の影(敗者)もまた存在する。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
かつてマーリヤは村の日陰者であり、対してヴェロニカはマーリヤの認識に留まらず人気者だった。村の人々がマーリヤに陰湿な仕打ちをしたであろうことは、レイ・ドーンに焼き討ちされた悲劇の影になっている(ヴェロニカにとっては光あふれる場所であったろう)。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
翻って今を見れば、マーリヤは堂々たる国家権力の一員であり仲間にも恵まれ、対してヴェロニカは日向を歩くことを許されぬ暗殺者。光と影の当たる相手は逆転し、私達の視界も光の側のマーリヤに沿って描かれている。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
村を焼き討ちしたレイ・ドーンはただ残虐な男ではなく、自分を暗殺しようとしたヴェロニカを殺さず銃を錆びさせるに留めた。それもまた、ヴェロニカにとってみれば「奪う」、自分を影に追いやる行為でしかなかったのかもしれない。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
だが最初に述べたように、またマーリヤ達やフリー、違法妖精取締機関ドロテアが妖精兵使っていることを見ても、歴史が光と影の両方でできていることは明らかだ。光と影が相反するのではなく、入り混じって歴史は作られる。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
冒頭の心を病んだと思える女性とヴェロニカが同じ歌を歌うように。マーリヤとヴェロニカが灯りの下と暗闇の下で同じ月を見るように。本来自力では光らぬ月は、太陽の光を受けて始めて輝く存在だ。(続)#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
ジョナサンの歴史は影のまま終わっちゃったわけだけど、大戦の英雄(勝ち組)として洋々と酒を飲みに来てるゴンザレスさんの影の部分とかは今後描かれたりするのかしらん。#フェアリーゴーン
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年5月6日
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