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悪夢も希望も終わらない――「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」33話感想


 終わらせない。



ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第33話「そいつの名はディアボロ」
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/ 集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会
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 「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」33話を視聴。原作約80ページ分をちょい下回る程度。原作だとボスの過去はこのタイミングで描かれていたのでした。今回の話は「終わらない」というのが更に繰り返し描かれていたように感じました。

 負傷したブチャラティを始末するつもりだったドッピオは、彼がどこへ向かおうとしているのか確かめるためにそれをしません。ヴェネツィアで尽きていたはずのブチャラティの命は、ここでも終わりませんでした。

 「終わらない」ことはけして幸せだけを意味しません。承太郎がただ平穏に過ごしているわけではないことは4部からも明らかですが、ポルナレフのその後が描かれたことで、改めてDIOとの戦いはまだ全てが終わってはいないことが示されます。血統の因縁を持たないポルナレフもまたそうしていたことに、彼にとっての3部の旅の大きさを再認識せざるを得ません。そして、終わらなければ敗れる時もある。


 悪夢が「終わらない」なら、希望もまたそう容易くは終わらない。ボスは反逆者を皆殺しにして終わらせてきたはずが、ポルナレフは生きて彼を倒す方法を繋げようとしました。例え再起不能になろうともポルナレフの経験は終わってしまったわけではなく、スタンドの射程範囲を計算した警戒や血の滴の落ちた数でキング・クリムゾンの発動を判別するといった方法で活かされています。
 ボス自身もポルナレフの目を潰すことでキング・クリムゾンの能力を終わったものにせず、そしてまたポルナレフのこれまでを自分のために役立てようとするわけですが――それは希望を終わらせることであるから、ポルナレフは抗います。再起不能となっている自分には矢の真の力を使いこなすことはできない。しかし、自分が使うことで真にそれを使いこなせるものに矢を託せる可能性はある。「終わらない」のではなく「終わらせない」。それはブチャラティとポルナレフに共通する、悪夢と希望のせめぎ合いの中に見える希望のように感じられました。

 さて、スタンド能力を引き出すだけでは「終わらなかった」矢の真の力を、ジョルノ達は「終わらせず」に済むのか。次回は見どころ(聞きどころ?)たっぷりの回になるはずで、視聴が楽しみです。

関連:
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 感想リスト

2013年冬アニメ 視聴予定リスト(1部2部感想リスト)
ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 感想リスト
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない感想 リスト
「岸辺露伴は動かない」富豪村 ツイート感想

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第1話「黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第2話「ブチャラティが来る」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第3話「塀の中のギャングに会え」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第5話「ポルポの遺産を狙え!」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第6話「ムーディー・ブルースの逆襲」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第7話「セックス・ピストルズ登場 その1」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第8話「セックス・ピストルズ登場 その2」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第9話「ボスからの第一指令」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第10話「暗殺者(ヒットマン)チーム」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第11話「ナランチャのエアロスミス」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第12話「ボスからの第二指令」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第13話「マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第14話「フィレンツェ行き超特急」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第15話「偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド) その1」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第16話「偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド) その2」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第17話「ベイビィ・フェイス」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第18話「ヴェネツィアに向かえ!」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第19話「ホワイト・アルバム」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第20話「ボスよりの最終指令」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第21話「キング・クリムゾンの謎」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第22話「ガッツの「G」」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第23話「クラッシュとトーキング・ヘッド」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第24話「ノトーリアス・B・I・G」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第25話「スパイス・ガール」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第26話「ほんの少し昔の物語〜ぼくの名はドッピオ〜」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第27話「キング・クリムゾンvs.メタリカ」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第28話「今にも落ちてきそうな空の下で」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第29話「目的地はローマ!コロッセオ」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第30話「グリーン・ディとオアシス その1」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第31話「グリーン・ディとオアシス その2」
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 第32話「グリーン・ディとオアシス その3」

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3 Comments

諸葛鳳雛  

闇鍋はにわさん、こんばんは。

やっと見れました…。

今回ブチャラティが死んでしまうのではないかと思いましたが
まだ延命してくれたようです、ホッ。
その代わりにポルナレフがなんてこったい!

しかしスタンドの新たな能力が発動したようですね。
吉良もDIOの矢でスタンドが強化されてましたね。

今回ようやっとディアボロの素顔が拝めました。
いかにも犯罪組織のボスっぽい威厳のある顔ですね。

2019/06/14 (Fri) 21:38 | EDIT | REPLY |   

よっちゃん  

ポルナルフの最後に映っていた「審判」の謎

はじめまして。
第33話にてディアボロがポルナレフに最後のとどめを刺した
ときのこと。
ポルナレフの顔に第3部でともに闘った仲間である承太郎 、
ジョセフ、花京院、アヴドゥル、イギーの姿が一瞬オーバー
ラップして映っています。

ところが画面左側付近をよく見ると第3部に登場した
敵スタンドのジャッジメント(審判)が同じくオーバー
ラップしてぼんやりと映っていることが わかりました。
静止画状態ででなんとか確認ができます。

なぜ、仲間でもない敵スタンドの※ジャッジメントが
ここで出てくるのか? どうしても意味が解けません。

※第3部・21話 スタンド名 ジャッジメント(審判)
スタンド使い:カメオ
ロボットのような3本指「3つの願いをかなえる」

2019/06/14 (Fri) 22:13 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>よっちゃんさん

よっちゃんさん(つけない方が?)はじめまして、コメントありがとうございます。

>なぜ、仲間でもない敵スタンドの※ジャッジメントが
>ここで出てくるのか? どうしても意味が解けません。
映ってますね、ジャッジメント。原作と違ってポルナレフの顔がかぶさるようになっているため、アニメでは注意しないと見落としそうです。

ポルナレフの脳裏に浮かんでいるこの風景では、承太郎達だけではなくジープや遺跡、DIOの屋敷といったものも入っています。
おそらく彼は承太郎やジャッジメントといった個人以上に、あの旅全体を思い浮かべていたのでしょう。その点で言えば、妹の偽物や自分のせいで死んだ(と思っていた)アヴドゥルと再会した時の出来事が強烈に印象に残っているのは自然であるように思います。自分だけ生存を知らされてなかったという酷いオチもありましたし。
ポルナレフは3部ラストで旅は辛いのと同時にとても楽しかったと語っていましたが、最後に思い出しているところからしても本当に黄金時代だったのでしょうね。
返信のために3部ラストを読み返してうるうるとしてしまいました。ありがとうございます。

2019/06/15 (Sat) 05:59 | EDIT | REPLY |   

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