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特別の中の普通、普通の中の特別――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」61話感想


 「木綿のハンカチーフ」聞いたことがあるかもないかも。



ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第61話「豆腐小僧のカビパンデミック」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期61話を視聴。今回のゲストである、アイドルグループ「電池組」のニッケルカナはかつて自分はスクールカーストの最下層であり、そんな自分が嫌でアイドルになったのだと語ります。アイドル。それは確かに一つの有り様として「上位」と言って差し支えないものでしょう。ですが、アイドルになったから安心というわけではありませんでした。人気商売のアイドルは各グループでもグループ内でもやはり順位付けがああり、「上位」になったからと言ってそこから解放されるわけではないのです。

 もう1人のゲスト・豆腐小僧は自分を「豆腐を運ぶだけの妖怪」と語って得意になるわけでもなければ卑屈になるわけでもありません。カナの目線で見れば鬼太郎やねこ娘に遠く及ばない「下位」であっても、彼は鬼太郎にも自分にもそれぞれの役割があるから構わないと語ります。実際、彼は怒りで豹変するとか隠された強大な力を持っているとか、そういったことは全くありませんでした。
 ただ豆腐を運ぶだけ――しかしその運ぶ行為は、同時に「元気を運ぶ」ものでもあったことが今回は語られています。先に述べられたようにそれは特殊な力でも何でもなく、ただ普遍的な行為に彼だけの特別が宿っていたものでした。そして同時に「元気を運ぶ」という特別な行為はかつてカナを惹きつけたアイドルがしてくれたことであり、そして今はカナ自身がファンにそれを行っていたこともまた明らかにされます。「豆腐を運ぶ」という普遍の中にあった特別な行為は、しかし「アイドル」という特別の中にも存在する普遍でもあったのでした。
 だからカナはただ上を目指すのではなく、アイドルを普遍とした時にできる自分の「特別」を求めようとします。それはきっと、宣言の通り彼女を唯一無二の存在に導いていくことでしょう。今回の脚本は市川十億衛門さん。先日のハラスメント回には珍しくマジギレしましたが、今回はギャグのキレの良さを素直に楽しむことができました。まさか妖怪の胃液が世界を救う日が来ようとは。
 あとカナを伊達でも眼鏡っ娘にした社長だかプロデューサーだか、褒めてつかわす(何様)

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