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見えない世界、表せない関係――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」62話感想

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 明確に表現してないのでアベノミクスや水道事業のコンセッション方式の批判ではございません(棒)



ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第62話「地獄の四将 黒坊主の罠」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期62話を視聴。鬼太郎とねずみ男の関係性は何なのか。まなの疑問、ねこ娘の問いに今回の話はしっかりした形容を与えません。結局は適切な表現が見つからないということですが、それはスタッフの力不足なのかと言えばそうではないでしょう。適切な表現が見つからないというのはそれが「見えない」のに過ぎず、「見えてる世界がすべてじゃない」ことにこそ6期鬼太郎は焦点を当ててきたからです。

 目の前にあるのが分かってもそれを把握しきれない(見えない)ことは、危機ともなればそもそも大きなストレスでもあります。だから人はその答えを探そうとしますが、同時にそれは性急さを呼び誤った結論、極端な結論を呼ぶことも珍しくありません。石動零が鬼太郎の姿勢を矛盾と切り捨てたり、情報を吐かないねずみ男を始末しようとする姿は、相手が何を考えているか見えない時に「敵なんだ」と結論して自分と断絶させる私達の姿勢そのものです。ゆえにそれに対抗するのはねずみ男とのあいまいな関係であるし、今回は零も鬼太郎も自分と相手のどちらが正しいかと説き伏せるようなことはありません。
 けれど、黒坊主に対して協力とは言えずとも戦った2人の関係性はなんでしょう? 互いが大嫌いだと言いながらも相手を叩きのめさない今回の別れはなんでしょう? 鵺の時とは違い、黒男の魂を自分の力にしようとせず零が去ったという変化はなんでしょう? そこにはまだ、適切な表現は存在しません。でも、これまでとは少しだけ違う関係性がそこには確かに存在している。見えないものも、確かにあるのです。

 ねこ娘もまた、鬼太郎とねずみ男の形容詞し難い関係性に、まなに「苦笑い?」と言われるもはっきりできない表情を浮かべます。ヤキモチのような、そうでもないような。不思議な表情で見つめられる不思議な関係に、奇妙な心地よさを感じた回でした。

関連:
ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 感想リスト

ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 2018春~夏感想リスト
ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 2018秋感想リスト
ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 2019冬感想リスト

ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第50話「地獄からの使者 鵺」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第51話「閻魔大王の密約」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第52話「少女失踪!木の子の森」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第53話「自己愛暴発!ぬけ首危機一髪」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第54話「泥田坊と命と大地」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第55話「狒々のハラスメント地獄」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第56話「魅惑の旋律 吸血鬼エリート」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第57話「鮮血の貴公子 ラ・セーヌ」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第58話「半魚人のかまぼこ奇談」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第59話「女妖怪・後神との約束」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第60話「漆黒の冷気 妖怪ぶるぶる」
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第61話「豆腐小僧のカビパンデミック」

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