それは普通か、特別か――「グランベルム」1話感想
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期待の滑り出し。
グランベルム 第1話「世界で唯一の魔術師」
©ProjectGRANBELM

「グランベルム」1話を視聴。かつて世界に溢れていた魔力は、今は唯一人が手にできる力となった。普通と特別を行き来する物語、それがこの作品なのかなと思う。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
主人公の少女・満月は弁当を沢山頼まれているから料理の才能に溢れているのかと思いきや、その味は「普通」。今回の異変への反応からしても、ごく普通の少女に過ぎない。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
その暮らす街並みも弁当を取りに戻る学校も、赤い満月に照らされているとは言え普通のものに過ぎなかった。しかし世界は突如、似た街並みのバトルフィールドに変化する。普通は、特別になった。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
そこで行われるのは、特別を主張する少女達の戦いだ。相手は自分に勝てないと主張する少女、家柄を誇り他者を従属させる少女、それを快く思わない少女、奇矯な言動を取る少女、作戦勝ちを狙う少女、謎の見物を決め込む少女……魔力を手にする目的に限らず、彼女達は特別を主張する。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
超常的なバトルを見れば彼女達はいずれも特別に思えるが、それがぶつかるここでは彼女達はけして特別ではない。新月は確かに頭一つ抜けて見えるが、魔力最大値はアンナに譲りまたとどめは刺せなかったし、長距離攻撃には自機の片腕を損傷する。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
普通と特別は、その存在する場所や関係性によって変わるものなのだ。新月には普通である知識は満月には特別だし、満月には普通である梅干しは外国にいた新月にはひどく特別な食べ物になる。そして単独ではただの名前でも、「月同士」ならそれは特別――#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
梅干し知らないけど箸はちゃんと使えるって、新月がいたのはどっかアジア圏かしらん……と思ったが、HPによると幼少期は日本その後ドイツだそうで。つまり幼い時に箸の使い方は教わったけど、梅干しを食べる機会は無かったと解釈したらいいのかな。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
閑話休題。魔術師を目指すのが当然の世界に迷い込んだ魔術を知らぬ満月。その異質さは特別だったが、彼女もまたアルマノクスを手にする。それは作品世界においては「普通」の切符であるのだが、同時に主人公たる彼女は「特別」を損なわない。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
先に述べたように、頭一つ抜けている新月ですら相手を倒しきることはできなかった。だのに満月は、右も左も分からずからの初めての戦いでそれを成してしまった。魔術への無知もそれにも関わらずの異様な力も、日常では「普通」の彼女を「特別」から逃さないだろう。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
やあ、しかしアルマノクスのデザインは素敵だ。シンプルにしてファンタジックなデザインは他とは違う「ロボット」であることも個々の機体の個性も主張していて、かつ動きも激しい。複雑さやリアリティを重視する傾向にあるこの手の作品に一石投じてくれるのじゃないか。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
そういうわけで、作品と楽しく付き合えることを期待させてもらった1話でした。キャラにしても上品な口調と口汚さが面白く同居したアンナとか、不憫萌えしてしまうロサ他好み。次回が楽しみです。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年7月6日
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【言及】
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