遠くの近く、近くの遠く――「キャロル&チューズデイ」15話感想
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通常更新復帰しました冷やし中華風。
キャロル&チューズデイ 第15話「God Only Knows」
©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

「キャロル&チューズデイ」15話を視聴。ミュージシャン・オブ・ミュージシャンとすら呼ばれるデズモンド。その伝説は大半嘘だが、一部は当たっている。繋がっていないように思えるものが繋がっているわけだが、それはその逆もまた存在するということだ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
スペンサーはジェリーの不在(繋がっていない)を見計らってヴァレリーに進言するが、ジェリーはすぐ近くにいたしヴァレリーはもともと聞く耳を持たなかった。従順なスペンサーによって繋がっているように思えた母子関係は、しかし彼が妹を逃したことに限らず繋がりを失いつつある。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
いくら業界オンチでもデズモンドは知っているだろうとガスは考えたが、やっぱり2人は知らなかった。しかしだから繋がっていないわけではなく、チューズデイが幼い頃に目にしたレコードはおそらくデズモンドの歌であり、同時にそれはほとんど知らない父親とチューズデイを繋ぐものでもあった。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
その微妙な繋がりと途切れは、デズモンドの最後の歌とヴァレリーの演説においても描かれる。まるで演説を祝福するかのように流れるその歌は、しかし全く繋がりを持たない。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
誰か1人に伝えたい思いが本物なら、多くの人が共感してくれるとデズモンドは言う。しかし聴衆を引きつけるヴァレリーの演説は誰か1人(討論相手)に向けられたものではなく、その思いもAIの提案に乗ったものでしかない。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
キャロルとチューズデイもまた、そこから逃れることはできない。彼女達とデズモンドは確かに心を通わせた筈だが、チューズデイは述懐する。あの時自分達は、歌える喜びと歌うことの本当の意味を分かっていなかったのだと。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
そういう、彼方の遠さを感じる回であったように思う。穏やかな空気と同時にに、今後の波乱もまた感じました。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月1日
関連:
キャロル&チューズデイ 感想リスト
キャロル&チューズデイ 第1話「True Colors」
キャロル&チューズデイ 第2話「Born to Run」
キャロル&チューズデイ 第3話「Fire and Rain」
キャロル&チューズデイ 第4話「Video Killed the Radio Star」
キャロル&チューズデイ 第5話「Every Breath You Take」
キャロル&チューズデイ 第6話「Life is a Carnival」
キャロル&チューズデイ 第7話「Show Me the Way」
キャロル&チューズデイ 第8話「All The Young Dudes」
キャロル&チューズデイ 第8話「Dancing Queen」
キャロル&チューズデイ 第10話「River Deep, Mountain High」
キャロル&チューズデイ 第11話「With or Without You」
キャロル&チューズデイ 第12話「We've Only Just Begun」
キャロル&チューズデイ 第13話「Walk This Way」
キャロル&チューズデイ 第14話「The Kids are Alright」 *感想お休みのため欠番

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