思いの凸凹――「荒ぶる季節の乙女どもよ。」5話感想
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凸凹が噛み合う瞬間。
荒ぶる季節の乙女どもよ。 第5話「私を知らぬ間に変えたもの」
©岡田麿里・絵本奈央・講談社/荒乙製作委員会

「荒ぶる季節の乙女どもよ。」5話を視聴。思いの形は真っ平らではなく、凸凹している。だから干渉したり噛み合ったりして、思いはくっつきもすれば離れもする。そしてそのことは、内にある思いそのもすら変えてしまう。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
泉と菅原のやり取りは、YESロリータNOタッチな三枝に対する反応を見ても分かるように一致しない。2人の思いの形は真っ平らではなく、しかしその凸凹が噛み合って2人の互いへの印象は変化してゆく。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
「まるで少女漫画みたい」な再会を果たした杉本と百々子は、互いへの好意的な感情は一致していたにも関わらず、杉本の好意の形は百々子には合わない。まっ平らでない形が干渉して離れ、百々子は彼をキモいと感じてしまう。それは泉の非道発言に和紗が受けたのとはまた別種の、全否定の感覚。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
文学にリアルを得るためにセックスしたいという本郷の願いは、社会的立場を持つ山岸には到底受け入れがたい。ゆえに観念的なエロという「形」が提案され、その形に自分をはめ込んでみた本郷はそれがフィットすることに興奮と反発を覚える。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
和紗が泉に菅原のことを尋ねようと思えた時、泉もまた菅原のことを話し始める。対象(思い)は同じはずなのにその凸凹は噛み合わなくて、和紗はモヤモヤしてしまう。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
曾根崎の化粧と天城のレポートに見るように、「思い」と「思いの形」は相互に影響し合う。思いが思いの形を変えることもあれば、思いの形から思いが生まれることもある。まるで針の穴を通すようにして両方が噛み合って、初めてそこに叶うものがある。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
人間関係がよくできたビリヤードを見るようで、刺激の強い作品だなと思う。次回も楽しみです。#荒乙
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月3日
関連:
荒ぶる季節の乙女どもよ。 感想リスト
荒ぶる季節の乙女どもよ。 第1話 「豚汁の味」
荒ぶる季節の乙女どもよ。 第2話 「えすいばつ」
荒ぶる季節の乙女どもよ。 第3話 「バスガス爆発」 第4話「本という存在」 *簡易感想

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