結ばれる手、離れる手――「キャロル&チューズデイ」17話感想

2019/ 08/ 15 (Thu)

結ばれる手、離れる手――「キャロル&チューズデイ」17話感想

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　無関係のつもりでも。

キャロル&チューズデイ第17話「Head over Heels」
©ボンズ・渡辺信一郎／キャロル＆チューズデイ製作委員会

「キャロル＆チューズデイ」17話。思わぬところと繋がりがある。思わぬところとは思考上の彼方であり、そこに同志がいることは良きも悪しきも呼ぶ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

アーティガンはAIマネージャーをぞんざいに扱うが、彼はそれが現在の自分の屋台骨をぞんざいに扱うことになることに繋がると気付いていない。金がなければ現在の家もない、人脈もない、そして、作曲の手立てもない。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

チューズデイは母の政治と自分の歌は関係ないと思っていた。そうではないことは13話の路上演奏で既に示されていたが、キャロルが無関係でないというカイルの指摘はチューズデイにそれを自覚させる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

チューズデイにとって、政治報道を扱うカイルの存在もまた自分には関係ない存在の筈だった。しかし彼があらゆるジャンルの人間に興味がありその目線でインタビューしてきたこと、彼もまた自分と同じく紙のノートを使う「同志」であったことは急速に距離を近付ける。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

もちろん、それは古き良き昔に帰ろうということではない。紙のノートを使いつつも、カイルはしっかりスマホのボイスレコーダー機能を併用している。このインタビューを政治報道へ繋げたい思惑もあろう。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

アーティガンもまた、久しぶりにキーボードを弾いて作曲したからと言ってそれこそが本物だなどとは言わない。キャロルとチューズデイの家で作られたからと言って、それが2人に提供されるわけでもない。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

おそらく本作におけるAIとは人と対立する壁ではなく、並立する存在でしかない。嘘も付けば間違いもし、人を必ず幸せにするわけてはない存在。あくまでも、増えた手段の1つ。道具における「同志」の1つ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

同じ血を引いているから意見が合うわけでも、同じ家で作曲したから一緒に音楽活動をするわけでもない。同志はむしろ彼方にいる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

AIやITに関わろうとタオはアーロンを評価するどころかむしろ軽蔑しており、またアーロンにとってはアンジェラへのアプローチも仕事で他人に取り入るのと同様のものに過ぎなかった。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

アンジェラに恋心も抱いていなかったアーロンに対し僕らが「このクソ野郎」と思うと同時、ブラックナイトは同様の思いを遥かに強く燃え上がらせて車を突っ込ませる。越えてはいけない一線の向こうにいる彼は、しかし一面間違いなく僕らの同志。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

そういう彼方の同志の奇縁に、実はアーティガンとタオは結ばれていた。さて、彼の提供した曲を歌うことはアンジェラとその周囲にどんな影響を及ぼすのだろう？#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

後半から、「彼方の同志」が必ずしも良きものだけを意味しないようになってきた気もする。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

それにしても、熱愛報道を嫉妬心の焚き付けに利用しようとするアンジェラは空回りぶりも含めてかわいい。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月15日

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