相殺の必要条件――「グランベルム」8話感想
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寧々姉マジ頼りになる。
グランベルム 第8話「魔術師になるということ」
©ProjectGRANBELM

「グランベルム」8話。寧々は魔力干渉がノイズキャンセリングのようにして痕跡を消していることを突き止める。つまり「相殺」というわけだが、それは今回の話全体から見られるもの。異常に異常をぶつけて正常を得る。それが相殺。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
月に一度異空間で行われるグランベルムは異常な出来事であり、終了時にマギア・コナトスは参加者を元の世界に返す。しかし相殺とは全てに逆のものをぶつけなければ成立しない。参加者が戻る場所と服をイメージしなければ、全てを元に戻すことはできない。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
相殺とは常に、綻びの可能性をはらんでいる。アンナの消滅という異常にロサをあてがい記憶と過去をねつ造しても、新月達の記憶までいじれなければそれは相殺としては成立しない。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
寧々の悲壮さやアンナの凄絶さに比べれば、ただ見返したいというロサの動機はそれは安っぽいかもしれない。でも、だからといってそれはただ消されていいものじゃなかったはずだ。ロサがあんまり幸せそうで、それが僕にはあんまりにも辛い。酷いorz#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
僕は!アンナにムカつきながらも従わざるを得なくてイライラしてて!負傷者や新兵と見るや襲いかかる小物で!調子に乗った結果かませ犬にされて!フーゴ家に捨てられ雨の中で泣き崩れたあのロサが好きだったの!(面倒くささ全開の叫び)#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
誰かあの雨の中呆然と歩くロサを保護してラブラブになる薄い本書いてください(他力本願)#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
閑話休題。不完全では相殺できない。水晶は学園に忍び込むように満月の心に忍び込み、満月は新月の願いのために戦うのだとうそぶいても水晶の言葉を相殺できない。打ち消せないのだ。九音もまた、姉の名残りを持つ水晶に抗し切れない。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
相殺できるのは、逆位置にありながら等しいものを持っている者だけ。「特別を普通にする」満月と「普通を特別にする」新月は、互いを相殺することで互いの異常を治癒できる。理由も、涙も、戦う力も。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
だから水晶にニ対一を卑怯と言われても今度は開き直れる。相殺できる。#グランベルム
一方で、その満月の何かに行われていた「相殺」は、今回の出来事を契機に綻び始めている。寧々は無事に秘密を探り出せるのか……? 彼女の安否が気になりつつ、次回もますます楽しみです。#グランベルム
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月24日
関連:
グランベルム 感想リスト
グランベルム 第1話 「世界で唯一の魔術師」
グランベルム 第2話 「私がここにいるために」
グランベルム 第3話「満月に鐘は鳴る」 第4話「風水師リンフェンフェン」 *簡易感想
グランベルム 第5話「小さな少女の小さな願い」
グランベルム 第6話「魔石」
グランベルム 第7話「ミス・ルサンチマン」

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