望むものは逆方向に――「キャロル&チューズデイ」19話感想

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キャロル&チューズデイ 第19話「People Get Ready」
©ボンズ・渡辺信一郎／キャロル＆チューズデイ製作委員会

「キャロル＆チューズデイ」19話。アーティガンは「俺の事を皆忘れている」から「俺の事を忘れた世界など存在しない」というパフォーマンスに繋げる。真逆のもの、裏表のものが繋がる、「呪いは祝福に変えられる」回。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

ウェザープラントのテロの余波は続き、アルバシティでは寒さに震える日が続く。しかしキャロルは、それによって見られる雪景色は新鮮だと前向きだ。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

ブラックナイトが警察の手に負えない巧妙な犯罪者であることも、本来捜査に関わる必要のないタオが首を突っ込む理由になる。アーロンとの熱愛報道には目もくれなかった彼は、ここでアンジェラのナイトになる。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

フローラの絶頂と没落、チューズデイの初恋と失恋のように、真逆のものは彼方にありながらむしろ近い、同志としての性質を持つ。ブラックナイトは自分の位置をトレースされることを想定し、むしろそれが自分に有利に働くよう作戦を組む。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

タオだけがブラックナイトの作戦を底まで身抜けたのは、ある意味では2人が同志だからだ。コンピュータ操作に関する高い知識、アンジェラに対する執着。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

タオがブラックナイトを止めたのを見たアンジェラは、しかし彼の方へは駆け寄らない。真逆の、裏表の方向へ走ることこそが彼の思いに応えることだと知っているからそうしない。
その分だけ彼女は、「LIGHTS GO OUT」を歌う。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

歌うアンジェラの頭にあるのは、きっとタオ一人だ。かつてデズモンドは、歌は誰か一人のために歌うものでよく、それこそが多くの人々の心を震わせるのだと語った。アンジェラは知らずしてそれをやってのけたのだ。ラブ・コール・ラブソング。アンジェラかわいいよアンジェラ。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

そしてそれに圧倒されたキャロルとチューズデイもまた、「パフォーマンスからもっとも遠いものが最高のパフォーマンスになる」という真逆の理屈を導き出してみせる。ライブ会場に来たのに、むしろ観客が彼女たちの家に来たという贅沢な転倒。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

そういう、幸せな一区切りだったのだと思う。次回からはきっと、蠢いていたもの達が顔を出す波乱のシーズンがやってくる。#CandT

— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年8月29日

関連：
キャロル&チューズデイ 感想リスト

キャロル&チューズデイ 第1話「True Colors」
キャロル&チューズデイ 第2話「Born to Run」
キャロル&チューズデイ 第3話「Fire and Rain」
キャロル&チューズデイ 第4話「Video Killed the Radio Star」
キャロル&チューズデイ 第5話「Every Breath You Take」
キャロル&チューズデイ 第6話「Life is a Carnival」
キャロル&チューズデイ 第7話「Show Me the Way」
キャロル&チューズデイ 第8話「All The Young Dudes」
キャロル&チューズデイ 第8話「Dancing Queen」
キャロル&チューズデイ 第10話「River Deep, Mountain High」
キャロル&チューズデイ 第11話「With or Without You」
キャロル&チューズデイ 第12話「We've Only Just Begun」
キャロル&チューズデイ 第13話「Walk This Way」
キャロル&チューズデイ 第14話「The Kids are Alright」　＊感想お休みのため欠番
キャロル&チューズデイ 第15話「God Only Knows」
キャロル&チューズデイ 第16話「A Natural Woman」
キャロル&チューズデイ 第17話「Head over Heels」
キャロル&チューズデイ 第18話「Only Love Can Break Your Heart」


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