繋がり、断ち切り――「キャロル&チューズデイ」21話感想
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裏腹裏表。
キャロル&チューズデイ 第20話「Immigrant Song」
©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会

「キャロル&チューズデイ」21話。地球に強制送還されたアメルのことが頭から離れず、キャロルは作曲できない。物理的には切断されているが、思考は繋がっている。今回彼方にある同志と見立てるのは「切断と接続」。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
音楽の相棒として、共同生活者として、また友人としてもキャロルとチューズデイは接続されているが、それは全てが接続に繋がるわけではない。接続されているからこそ、プレゼントの中身やサンタの思い出では切断が際立つ。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
逆に、切断によって接続される関係もある。スペンサーは自分が悪かったとヴァレリーの所へ戻る(接続する)が、それはジェリーの事件との関わりを探るためで本心ではない。心が切断されているから、彼はそうした裏切りの接続ができる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
最初に述べたように、「アメル」と切断されたキャロルはそれが引っかかって(意識に接続して)作曲に集中できない。彼方にある接続と切断はそのようにして裏表の、同志の関係にある。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
だから音楽を通して再びアメルに会うことで、キャロルは再び作曲に集中できる。再会という接続が、切り替えという切断を呼んだのだ。そしてそれは、けなすばかりのトビーがキャロル&チューズデイを褒めるという切断と接続にも繋がる。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
一方、アンジェラはダリアもタオも戻ってこないことにもがき苦しむ。彼らと切断されたことが、その存在がいかに自分と接続していたかを突きつける。増して今の彼女は、これまで認識していた自己の像からすら切断されているのだから。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
「Help me」。その言葉は、切断された自己を嫌というほど認識したからこそ生まれる言葉。接続を渇望するからこそ生まれる言葉。社会との接続を断って犯罪に走ろうとするタオは、その言葉になんと応えるのだろう。#CandT
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月12日
関連:
キャロル&チューズデイ 感想リスト
キャロル&チューズデイ 第1話「True Colors」
キャロル&チューズデイ 第2話「Born to Run」
キャロル&チューズデイ 第3話「Fire and Rain」
キャロル&チューズデイ 第4話「Video Killed the Radio Star」
キャロル&チューズデイ 第5話「Every Breath You Take」
キャロル&チューズデイ 第6話「Life is a Carnival」
キャロル&チューズデイ 第7話「Show Me the Way」
キャロル&チューズデイ 第8話「All The Young Dudes」
キャロル&チューズデイ 第8話「Dancing Queen」
キャロル&チューズデイ 第10話「River Deep, Mountain High」
キャロル&チューズデイ 第11話「With or Without You」
キャロル&チューズデイ 第12話「We've Only Just Begun」
キャロル&チューズデイ 第13話「Walk This Way」
キャロル&チューズデイ 第14話「The Kids are Alright」 *感想お休みのため欠番
キャロル&チューズデイ 第15話「God Only Knows」
キャロル&チューズデイ 第16話「A Natural Woman」
キャロル&チューズデイ 第17話「Head over Heels」
キャロル&チューズデイ 第18話「Only Love Can Break Your Heart」
キャロル&チューズデイ 第19話「People Get Ready」
キャロル&チューズデイ 第20話「Immigrant Song」

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