問い直し、捉え直し――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」74話感想
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玉藻の前が各国首脳を誑かす過程を詳しく。
ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第74話「地獄崩壊!?玉藻前の罠」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション



「ゲゲゲの鬼太郎」6期74話を視聴。大逆の四将編は関連キャラが多い割に飛び飛びに描かれてきたこともあって様々な事情が復習されますが、それらは必ずしも従前と同じではありません。今回はそういう「問い直し」の回として見ることができます。
例えばいくらか軟化の傾向のあった零の妖怪に対する姿勢は悪夢によって「問い直され」、人に害をなしていない子泣きじじい達であっても自分の力に利用するという形に変化します。妖怪の力を過剰に取り込めば身を滅ぼすことになる……というのも問い直しの一貫ですね。
鬼太郎は閻魔大王に大逆の四将の魂を捕えるよう催促を受けますが、そこでは彼らの魂が無ければ地獄の霊的エネルギーのバランスが崩れることが語られます。彼らを捕えられなければいかに危険か、というのがここでは「問い直され」ています。
そして、まなとねこ娘は鬼太郎が自分達のために閻魔大王と無茶な密約をかわしたことを知ります。そのことを、そしてそれを黙っていたこと知れば鬼太郎と彼女達の関係もまた当然変化する。「問い直され」ているからこそ、まなは手伝いを申し出、自分も鬼太郎の仲間でいさせてほしいと願うのです。
問い直しの先にあるのは再定義であり、玉藻の前は地獄のエネルギーを吸い上げることで己の強さを再定義し、また行動の目標を国滅ぼしから地獄滅ぼしのセットに再定義します。さて、そんな彼女に立ち向かう鬼太郎と零との関係性はどのように再定義されるのか。大逆の四将最後の1匹との決戦、田中敦子さんの美声と合わせて楽しみたいと思います。あんな眼鏡美人秘書に迫られたら血迷うのも仕方ない。
<追記>
鬼太郎世界の女首相を誑かそうとした玉藻の前が逆に籠絡される薄い本を希望、しない(色々な意味で頭冷やせ)
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月22日
#ゲゲゲの鬼太郎
仮にA公国みたいにトップが誑かされても戦争するわってできないあたり、日本てフェイルセーフ効いてるな。#ゲゲゲの鬼太郎
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年9月22日
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