二重の虚像――「戦×恋(ヴァルラヴ)」1話感想
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お前がナンバー1だ!!(堀川りょうの声で再生してください)
戦×恋(ヴァルラヴ) 第1話「戦う乙女」
©朝倉亮介/SQUARE ENIX・「戦×恋」製作委員会

「戦×恋(ヴァルラヴ)」1話。物語は拓真と少女達が既に出会った状態から描かれる。始まりではなく始まっていて、しかしこれが本作の始まり。1話なのに2話のようで、しかし紛れもなく1話。虚像と実像はドラマの基本要素だが、この1話が特徴的なのは虚像が二重であることだ。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
主人公・拓真は周囲から悪魔と恐れられる人相の持ち主だが実際は気弱で人間恐怖症。悪魔というのは虚像だが、しかしてその気弱さも更に虚像だ。他人と関わるとろくな目に合わないという彼の本性は、むしろ他人を救わずにおられない優しく強い少年。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
早乙女七樹は天使とすら呼ばれる可憐な容姿の持ち主だが、実際のところ気が強く拓真に対しては「けしからん」と度々実力行使に出る。しかしその強気も更に虚像だ。恋なんて自分には早いという彼女の胸の内は、既に拓真への思いに焦がれている。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
そういう具合で、ヒロイン達は様々な二重の虚像を抱えているようだ。知的で落ち着いたように見える五夜は家では拓真との仲を深めるのに積極的で、しかし実際頭にあるのはどうも彼ではなく父への思慕のよう。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
またいかにも最年長のお母さん役といった二葉は実際のところ次女に過ぎず、しかしその役割はやはりお母さん的。なんというか、長女の一千花とのやりとり力関係が相当面白いものになるのではないかと期待してしまう。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
そして、二重の虚像はもちろん個々に留まらず関係性にも至る。学園で男子からお近づきになりたいと競われる乙女達は、拓真を巡って競い合う関係にある。しかしそれすら虚像であり、家族会議で七樹を優先する出来レースに決まっている。……今のところは。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
七樹は格好いいと思った拓真の情けない姿に、かつて自分が見たものは虚像だったのかと失望する。しかしそれこそが虚像であって、拓真はあの時見たままなのだと理解することで恋は深まる。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
戦乙女が恋をするのは恋そのものではなく任務のため。しかし任務のためという虚像の下に本当の恋が進行していく。二重の虚像を根底に持つ本作、どのように進行していくのか楽しみに見たいと思います。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
それにしても、七樹が「裸眼に見えて眼鏡っ娘に見えて実は伊達眼鏡(+ポンコツ)」という二重の虚像は眼鏡っ娘好きとして着目せざるを得ない。拓真の理性が保たれているのが不思議です(お前の基準で語るな)#戦恋 pic.twitter.com/hG7NQmDM36
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
あくまで相対にお胸がザンネンということなので、ホライズン同盟入りは難しいのでは?#tojinomiko #戦恋#ヴァルラヴ#val_love pic.twitter.com/9vNyRqaIcM
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月6日
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