末法の雪、暴き出す光――「ヴィンランド・サガ」14話感想
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圧倒せよ。
ヴィンランド・サガ 第14話「暁光」
©幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

「ヴィンランド・サガ」14話。アシェラッド隊を襲う荒天は、初冬とは思えぬ降雪。時節の道理から外れたその天候に晒される世界はすなわち、道理の滅びる末法の世そのものだ。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
そんな中で明かりが灯るアンの家は、法を保とうとする小さな火となっている。食事の前に祈りを捧げ、父がパンを切り分けるその家庭は秩序立っていて、しかしそれ故にアンは中に居続けられない。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
アンは盗みを犯した罪人であり、既に神の法からは外れた自分を認識している。だから彼女は荒天の屋外で苦悩する。罪人の証である指輪もまた家に持ち込まれることなく、末法の世の下で木の洞に「隠されて」いる。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
そう、末法の世は悪事を隠すのだ。誘惑による失敗も隠すのだ。アシェラッドは自分の隊の秩序(法)が崩れ始めていることを隠している。自分の選択が必ずしも上手く行っていないことを隠している。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
今回のアシェラッドの行動には積極的な理由がない。行軍にしろ襲撃にしろ鏖殺にしろ、全てがやむを得ない判断として行われしかもそこに躊躇う姿が見せられることはない。アシェラッドは悪事を堂々と行い、末法の世の雪中に堂々と隠す。アンは結局、闇の中に身を隠す。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
それでも、末法の世にも月明かりはある。朝日もある。月光はアンがアシェラッドの暴虐に心を奪われたことを照らし出す。そして暁光と共に生まれ変わった彼女はしぶとく生き、そしてその存在そのものがアシェラッドの所在を照らし出すだろう。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
そういうお話だったのかな、と思う。ちょっと今回はありえないくらいに自分の中で上手く掴めなくて困惑……朝イチで見てから今まで、本当に丸1日潰してしまった。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年10月14日
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