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見えない道――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」83話感想

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 見返せないくらいしんどい。



ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第83話「憎悪の連鎖 妖怪ほうこう」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期83話を視聴。「見えてる世界がすべてじゃない」とは番組の始まりに鬼太郎が言い続けていることですが、そこに立ち返るような回でした。なにせ事件の始まりからして、「たくみはどこだ」という謎の問いかけに始まり、妖怪は仮面をつけていて正体も分からないと「見えない」づくしで幕を開けるのですから。

 「見えない」ことは当然「存在しない」こととイコールではありません。今回は様々な謎が明かされていきます。迷惑行為をしていた若者が風、地割れ、水流と様々な攻撃に襲われ姿を消したのはほうこう達が複数いるからでしたし、ほうこうは自分の居場所であったクスノキが切られる原因を作ったTAKUMIが毎日自分を見ていた人間とは知りませんでした。鬼太郎が見抜いたほうこうの法則からも言えるように、見えなくとも確かに繋がりは存在しています。
 ですが、繋がりが見えないのであればそれは、善意やが良い結果を生むとは限らないことも意味します。そびえ立つクスノキから勇気をもらったTAKUMIがその感謝を込めた写真を撮れば多数の人が群がる結果になり、それが生む迷惑行為を止めるためにクスノキを切ればほうこうが暴れる結果を生みました。そしてTAKUMIが自分の行動を謝罪しようが、起きたことを戻す術はない。

 事件が終わった後、燃え盛る街をバックにTAKUMIは自分はこれからどうすればいいのかと呟きます。彼にはこれからどうすればいいのかが「見えない」。私達もまた、彼らが何をどうすれば良かったのかは「見えない」。そこには呆然と立ち尽くすほかない暗夜の苦しみがあります。ですが、どうかすればこの事態は回避できたかもしれない。どうかすればTAKUMIはまた生き方を取り戻すことができるかもしれない。「見えてる世界がすべてじゃない」のなら、それは「存在しない」こととイコールではない。そして同時に、私達や彼らは見えぬそれに繋がれるとは限らない。
 「見えてる世界がすべてじゃない」という言葉がずしりと重くのしかかる、そういうお話であったように思います。

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