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加護なき明日を進め――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」85話感想

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 ねこ娘に踏まれるねずみ男の姿に「ありがとうございます!」のコメがついているのを幻視……


ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第85話「巨人ダイダラボッチ」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期85話を視聴。妖怪博士の門倉はダイダラボッチを人間と妖怪を見守る神様であるとしますが、今回はその定義の通り守り神や加護、保証といったものに関するお話であったように思います。

 ダイダラボッチは長い時間封印されていましたが、それは寝ている間は誰も守っていなかったというわけではありません。少なくとも門倉は守られてきた。体が弱くていじめられていた彼を、研究を進めれば進めるほど大学から疎んじられクビになった彼を支えていたのはダイダラボッチへの強い思いです。もちろんダイダラボッチ自身は知りもしないでしょうが、門倉は事実上ダイダラボッチの加護を受けて生きてきたのです。
 ダイダラボッチの研究は門倉にとって教義にも等しく、それが正しいと確かめることは自分が正しいと確かめることになる。だから彼は封印が解けたのを見て喜び勇んで現場に赴くわけですが、そこに待っていることは必ずしも彼の想像通りではありません。蘇らせようとしていたのは善良なダイダラ教団ではなくぬらりひょんにそそのかされた七人同行であり、ダイダラボッチは最初に目覚めさせた者の言うことに従う操り人形でもある。友好的に接したのに鬼太郎に距離を置かれたこともそうですが、ダイダラボッチの研究を元にした彼の考える正しさというのは必ずしも全てが正解ではありませんでした。

 輝ける明日、美しい明日を人間は当然望みますし、それが誰かや何かに保証されているならなおいい。けれど現実は全て正しく捉えられるほど単純ではなく、信じられる者の加護も永遠ではない。そしてそれでも、信じるもの目指すものに向かって人は走ることができる。もうダイダラボッチがいないことを悲しみつつ、門倉は人間と妖怪の共存を諦めないことを宣言します。加護がなくとも、彼は歩みを止めないことを宣言したのです。

 人は強いものにすがりたくなるもの。古く美しきものは確かに人を支えてくれますが、それにすがってはいけない。ダイダラボッチという古く美しきものをクラッキングして悪用するぬらりひょん(昭和の権化)に対して、愛したそれを失いながらも進む門倉の姿に決意というものを感じた回でした。

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