鏡を見る――「ヴィンランド・サガ」22話感想
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その無様な顔を見る。
ヴィンランド・サガ 第22話「孤狼」
©幸村誠・講談社/ヴィンランド・サガ製作委員会

「ヴィンランド・サガ」22話。アシェラッドはトルフィンをあしらうように打ち倒し、彼とクヌートの前で己の過去を語ってみせる。憎い相手を殺した男として、父を殺した男として。アシェラッドは2人に、写し鏡となって己を見せている。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
そこに映るのは、11歳とは思えぬほど怜悧な少年だ。初めて剣を手に取ったにも関わらず相手を殺すのではなくその目に留まることを目論見、2年も猫を被り、殺したその先まで計算する。それだけでおとぎ話が作れそうな周到ぶり。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
何度負けてもトルフィンはアシェラッドに挑み続けてきた。それは彼が心まで屈してはいなかったからだろう。しかし2年耐え忍んで目的を果たしたアシェラッドに対し、11年暴発を続けて何もできない自分が写し鏡としていかに不出来かを彼は知る。これまでにない、心の敗北。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
凄絶な過去を聞いたクヌートはなぜ自分に従うのか問うが、アシェラッドはご冗談でしょうと返す。写し鏡とした時、あなたは私より遥かに上出来なのだと示す。
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
「顔見りゃあ、分かります」
アシェラッドは、クヌートに負けていた。#VINLAND_SAGA
トルケルが言うように、強い弱いは単純ではない。腕っ節以上のものこそがそれを決める。アシェラッドは(物理的にだけでなく)剣など使わずトルフィンに勝ち、また剣など振らないクヌートに敗北を認める。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
暗い雪の下、暖炉の前のような暖かさのないものであっても老爺の子供への語りは成立する。レイフにできなかった11年間の否定をしてのけたのは、誰あろうアシェラッドだった。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
「茶番みてえな決闘」をアシェラッドが受けてくれることはもうないだろう。トルフィンは1人取り残されたことを、否、トールズが殺されたあの日から自分が一歩も進んでいなかったことを知った。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
OPの最後にたどり着いた感のある回でした。原作を読んだ記憶があるのは前回分までかなあ……僕の中の視聴感覚もこれから吹雪の中に突入です。#VINLAND_SAGA
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
クヌート「既にとどめを刺されている」#VINLAND_SAGA pic.twitter.com/rH1Uh2Lepo
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月16日
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