大小はそれぞれに帰還して――「ハイスクール・フリート」9話感想

されど名残は消えず。
ハイスクール・フリート 第9話「ミーナでピンチ!」
© AAS/海上安全整備局

「ハイスクール・フリート」9話。上下混ざり合うことで比叡を止める金星をあげた晴風。その混ざり合いは一つのクライマックスと、そして一つの終わりを迎える。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
武蔵の探索任務を続けようとする明乃をましろの姉・真冬は褒めるが、無理だと思えば連絡して避難するよう言う。本来これはブルーマーメイドの任務であって生徒のすることではない。今この海では、両者が混ざり合っているのだ。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
晴風が新たに発見したのはミーナの母艦、アドミラルシュペー。比叡より小さいが晴風の主砲では抜けない装甲と逆に容易に撃沈せしめる強力な主砲、そして足まわりを兼ね備えた艦。今度の相手は、大と小の強みを混ぜ合わせて持っている。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
ならば晴風もまた、混ざり合うことで対抗する。カチコミをかけるとはつまり、相手の艦内に自分達の艦の乗組員を混ぜ込ませるということ。既にミーナを自分達の仲間として混ぜ込ませた晴風の皆は、その危険を厭わない。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
魚雷をかわそうともしないシュペーの攻撃に作戦は危うくなるが、晴風ではなくスキッパーという更に小さな船を混ぜ合わせることで突入は成功する。そしてそのための役割の混ぜ合わせ(指揮代理)は、今度は明乃とましろ双方の納得のもと行われる。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
指揮所が潰れた故の浸水修理支援、マッチや万里小路が披露する普段と違う姿、ましろの指示に八分目し麻侖の役割を食ってしまう黒木。ドイツ語に戻っていくミーナの台詞。様々な混ぜ合わせの結果、シュペーの制圧は完了する。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
祝賀会ではドイツと日本の料理、言語、乗組員など多くのものが幸せに混ざり合う。しかしそれは同時に、混ざり合いの終わりの時でもある。預かった艦長帽子をミーナがテアに返せば、もう彼女がシュペーの代表として晴風に混ざる時間は終わってしまう。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
混ざり合う大小は溶け合ってはいけない。しかしそれは、単に元の大小に戻るべきという意味でもない。ミーナとココの心を混ぜ合わせた仁義ない感じの映画の台詞回しは、2人の心に残っている。それがあるなら、別れは悲しいだけのものにならないのだ。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
ミーナとの別れに際して明乃ではなく、同好の士でもあるココとの友情にスポットを当てるところが素敵でした。マッチはどこでもモテるな……#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月18日
関連:
ハイスクール・フリート 感想リスト
ハイスクール・フリート 第1話「初航海でピンチ!」
ハイスクール・フリート 第2話「追撃されてピンチ!」
ハイスクール・フリート 第3話「パジャマでピンチ!」
ハイスクール・フリート 第4話「乙女のピンチ!」
ハイスクール・フリート 第5話「武蔵でピンチ!」
ハイスクール・フリート 第6話「機雷でピンチ!」
ハイスクール・フリート 第7話「嵐でピンチ!」
ハイスクール・フリート 第8話「比叡でピンチ!」

にほんブログ村