循環が導く未来――「戦×恋(ヴァルラヴ)」12話感想
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その環を繋げた先に、未来がある。
戦×恋(ヴァルラヴ) 第12話(恋する乙女)「恋する乙女」
©朝倉亮介/SQUARE ENIX・「戦×恋」製作委員会

「戦×恋(ヴァルラヴ)」12話。恋を糧とするのが乙女だけなどありえない。好意を寄せる、寄せられるの循環に成功した拓真は更に様々な循環を生み出し、またノルンの側にも循環は生まれる。世界は無数の循環でできている。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
ただ悪魔を呼ぶのではなく、恋人によって力を強めるノルンは戦乙女達と拓真にとてもよく似ている。故に姉妹を庇う拓真の姿にノルンがレスクヴァを見ることもあれば、敗れ何か良くない状態になったレスクヴァに一千花が自分の妹を見ることもある。循環が生まれれば、断ち切れない。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
敵味方の循環は戦いの結果にしても同様で、拓真達の大勝利とは行かない。その裏ではウルとガルムがミストルテインを奪取し、三沙を瀕死に陥れるという大敗北もまた起こっていた。勝利と敗北もまた、循環し得る。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
しかし、片方が進むだけにしてはならない。それでは循環にならない。だから拓真は自分もニブルヘイムに潜るという危険を冒してまで三沙の魂を連れ戻してくる。「行って帰ってくる」のは、つまり循環だ。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
手元だけを見てきた苦い日々も、目の前を照らす灯りにできる。能力を使えても直接戦えはしないから、強くなりたいと寝返る。だからそれまでの弱い自分と決別したいと思える。循環するから、先へ進める。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
それを象徴するように、拓真の成長は恋人としてだけでなく学業にも形になって現れる。そして学年1位という結果は、彼岸の母との約束にまで届く。届かなかった母との約束にまで、拓真は循環の手を伸ばすことができた。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
世界は循環でできている。拓真が姉妹に女性として好意を持つようになっても、それは姉妹の中に「いつかは自分だけを選んでほしい」という願いを生んでまたやきもきする原因になる。その循環は堂々巡りのようで、しかし拓真と姉妹の恋が進んでいる証拠だ。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
故にこのアニメも、戦いが続く(循環する)ことを強く想起させて一応の終りとなる。循環していることは進んでいることであり、進んでいくからにはいつかどこかにたどり着く。終わらないを以て、終わる。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
そういうわけで、戦×恋(ヴァルラヴ)全話の視聴が終わりました。終盤七樹が必ずしも前面に出ないので収まりとしてどうなるんだろう?という懸念があったのですが、拓真と姉妹の話という大枠になることでそこに納得の見える終わりでした。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
そうなるためには姉妹に愛着が持てることが必要なわけで。9人て多過ぎない?というのが第一印象でしたが、四女などの若干の偏りはあっても、終わってみれば自然と姉妹全員に好感を持てていたのは嬉しい誤算でした。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
お気に入りを挙げるとしたら、サバサバしたボーイッシュな普段と恋愛に対する純情ぶりが光る三沙と、姉妹に対するドS要員としても有能で無表情にヤキモチを焼いたりする八雲でしょうか。三沙は割と分かりやすく好みなんですが、八雲がツボにはまるとは意外でした。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
映像としてはどうしても動きに欠ける点、エロが前面に出ればありがちと言われがちなといったビハインドこそありながら、ハーレムものに少年の成長をガッチリ組み合わせた物語には意外な相性の良さがあったように思います。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
見立てるテーマを当初の「二重の虚像」から「循環」に進行できた点も含め、僕自身レベルアップあるいはアップデートできたのではないかと思える視聴時間でした。スタッフの皆様、お疲れさまでした。#戦恋
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月21日
関連:
戦×恋(ヴァルラヴ) 感想リスト
戦×恋(ヴァルラヴ) 第1話「戦う乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第2話「縛る乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第3話「秘密の乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第4話「奉仕する乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第5話「信じる乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第6話「裸の乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第7話「手繰る乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第8話「強くする乙女」
戦×恋(ヴァルラヴ) 第9話「触る乙女と触られる乙女」
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