異なる射座、等しき狙い――「ライフル・イズ・ビューティフル」10話感想
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見失わず、変わる。
ライフル・イズ・ビューティフル 第10話「姫・イズ・クライシス」
©サルミアッキ/集英社・千鳥高校射撃部

「ライフル・イズ・ビューティフル」10話。割り当てられる射座は射群ごとに代わり、両隣で撃つ高校も変わる。狙うのは同じ的であっても、そこには別の景色が広がることがある。視点が変われば見えるものも変わるのだ。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
例えば泉水には無駄遣いと思えたアンダー購入はひかりに言わせればモヤモヤしないためであり、更に別の見方ではその購入は精神を無駄に高揚させ射撃を散漫にする恐れもある。どちらにも与しなかったコイン投げの結果も、考えようによっては吉兆。買う買わないは実は重要ではない。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
もちろん、他のキャラにもそうしたことは起きる。1位を取れなかった瀬玲奈を小々森は十分な射撃と慰め、また自らの本気を示して皆を安心させる。しかし貝島から見れば脱ぐ必要はなく、単にシックスパックを見せたかっただけではという指摘も成り立つ。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
そして、その貝島は他とは違う視点の塊だ。前日練習の選手評価は射撃の腕ではなく美少女評価であり、またサウスポーの彼女が混ざれば射群には一列ではない2人きりの空間が生まれる。しかし、それは単に彼女がおかしいのだろうか?否。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
日本舞踊からのライフル射撃も美少女の偏愛も、貝島の中では一切矛盾しない。彼女はただきれいなものが好きなだけであり、彼女の行動は射座を移動してその哲学を実行しているに過ぎない。潔癖症なのに雑念の汚れまみれなどという、射座で的が揺らぐような者は相手にならない。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
一方、エリカは射座が変わったことによる照準のズレに戸惑う。雪緒からの1位というプレッシャー、崩壊済みのデキるお嬢様ポジションへの執着。蓋付きでボトルの水を飲もうとするほどの動揺は、あきらの抱擁で最悪は脱しても高得点には届かない。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
ボロボロと決まってしまったら、もう頑張る意味は無いのか?違う。0.1点でも高く稼げばそれは次のひかりに繋がる。自分1人から団体に射座を変えることで、エリカは見失いかけていた的を再び見つけ出す。誤差は修正され、その終盤は眼を見張る高得点になる。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
終盤だけに視点を、射座を移せば確かにこれからに希望は持てる。けれど今回の60発がボロボロだったのは事実であり、エリカはその的まで見ないふりはできない。今度は的を見失わないからこそ、エリカは悔し涙を浮かべる。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
ひかりもまた、射座を移動する。オリンピック出場という的は変わらない。けれど今の彼女が位置するのは「出られたらいいな」じゃなく「絶対出る」という思い。「楽しんで撃つ」から訂正(誤差修正)された「勝ってくる」という思いだ。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
予選より更に追い込まれた立場のひかりは、果たしていかなる射撃を見せてくれるのか。千鳥の団体戦の行方は、彼女の双肩に委ねられた。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
……以上、11話のレビューでした。いやあ、面白かった! 「誤差修正」という大テーマの見立てを5話で確認できた一方、それを超えてくれない印象もここ数話に感じていたのだけど、射座の移動というのが新鮮な視点を与えてくれました#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
特にエリカが考えを切り替えて集中力を高める一方、それを自分の失敗から目を逸らすのには使わない真摯さが素晴らしい。次があるなんて気楽には言えないけれど、そんな彼女だから今回の結果を次に活かせるだろうとは思える。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
レビューとしてはぶった切ったけれど、鶴巻先生がアンダー着用という射座の移動をすればひかりのロリ巨乳が拝めるのではと目論むものの、ひかりの巨乳が隠れるものであるという的が全く揺らがなかったのも面白かった。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
それから個人的には、瀬玲奈がツッコミ役もこなすようになってきた(射座が移動した)ことで、演者の鈴代紗弓さんからコトブキのキリエやお母好きのワイズで感じた魅力(的)が本作でも見えてきたのも嬉しいところでした。2人ともツッコミキャラではないはずなのだが不思議。#RIFL
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月24日
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