相補せよ、大と小――「ハイスクール・フリート」11話感想

さすれば最強。
ハイスクール・フリート 第11話「大艦巨砲でピンチ!」
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「ハイスクール・フリート」11話。どんな物にも大小がある。そして、大小の目指すべきあり方とは。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
もかの救出の機会となるパーシアス作戦、しかし明乃はむしろ参加に消極的だ。もかが心配で飛び出したかつての彼女からは考えられない姿。怖気づいたわけではない。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
物語を通して明乃は、晴風を預かるに相応しい艦長として成長しまた認められた。艦にとって「大」きな存在になった。しかしだからこそ、明乃の「小」さな少女としての一面もまた深まっていた。晴風の皆と家族になれたと思えたからこそ、彼女達を危険にさらすのが明乃には恐ろしい。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
大が勢いを増せば小もまた深まる。一件不思議なようだが、ブルーマメイドがフィリピン方面に戦力を集中(大)した結果、本土付近の防衛が手薄(小)になったのと本質は変わらない。選択と集中とはそういうものだ。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
「小」に囚われ明乃が艦長の役割を果たせなくなったように、大小が別々で果たせるものには限りがある。もか達が艦橋で「小」として抵抗しても限界があるし、4隻のブルマーは武蔵に勝てない。宗谷校長は校長という「大」ではなくもはや「来島の巴御前」という「小」に戻らざるを得ない。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
大と小が互いに逆方向へ進むのはアクセルとブレーキを同時に踏むようなもの。富める者が富み貧しき者が更に貧しくなる社会が破綻するように、それでは駄目なのだ。大と小が手を取り合う、相補の関係でなければ事態は前に進まない。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
だから全てを背負って竦む明乃に、ましろは自分達が支えると伝える。艦長という「大」だけを果たせと命じるのではなく、海の仲間は皆家族だという明乃の「小」を受け入れて、両者に手を取らせる。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
発光信号で撤退を勧める「大」たる武蔵。逆に救援へ向かうと伝える「小」たる晴風。2つが手を取り合うための最後の戦いが、今始まる。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
というわけではいふり11話についてでした。明乃の悩みはもかのことかと思っていたら、むしろ晴風の皆に対するものであったことに言われてみれば納得。シュペーとの戦闘での損傷を気にする様子はここに繋がっていたのか。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
あと、明乃とましろだけでは打開できない状況に火を入れるのが麻侖というのがまた適役でした。彼女は物語においても「機関長」の役割を果たしたわけだな。#はいふり
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2019年12月29日
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