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タイム・マシンの部品――「ゲゲゲの鬼太郎(6期)」91話感想


 劇を見る時の演出が大変ストレートな回でした。



ゲゲゲの鬼太郎(6期) 第91話「アンコールワットの霧の夜」
©水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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 「ゲゲゲの鬼太郎」6期91話を視聴。この91話は演出家の本郷が「最後のチャンス」と謎の言葉を口にする場面から始まりますが、何がチャンスなのか、また彼が何を求めているのかなどはなかなか語られません。謎は過去にこそあり、しかし過去に直接飛ぶことなどできるわけもない。ゆえにまなや視聴者、そして本郷が別の手段をタイム・マシンとして過去へ飛んでいくのが今回のお話だと言えます。

 ドラマにおいて過去に飛ぶためのもっとも単純な方法としてはやはり、回想が挙げられるでしょう。発端となった52年前の事件、山田長政の息子オインと妹ワランの悲劇、48年前の本郷の妻の自殺……しかしタイム・マシンに部品が必要なように、回想にも部品として必要な要素があります。手紙でもなければまなが鬼太郎に52年前のことを聞くなどありえないし、妻の自殺については夫に聞くのがやはり望ましい。そして、妻が自殺した演劇「アンコールワットの霧の夜」を再び上演することを本郷が決意したのも、彼女がなぜそんなことをしたのか探るためでした。

 本郷は過去を探るため――過去に飛ぶため、再び演劇を上演します。観客席はタイム・マシンの操縦席でもあり、本郷が劇を見ながら思い出したのは妻との日々でした。結局その劇で自殺の理由を知ることはできませんでしたが、彼がそこに込めた妻への愛こそは、タイム・マシンを更なる過去へ、本郷の人生より更に過去へ飛ばすために必要な最後の部品だったのでしょう。だから妻・沙羅は、そして前世であるワランは本郷の前に再び姿を現します。前世の自分の罪とその償いが終わったことを知り、本郷の魂は過去なるアンコールワットへ帰ることを許されたのでした。

 一歩間違えば回想だらけの退屈な回という印象にになりかねないところ、とても挑戦的な回だったと思います。本郷さん、過去の初登場時は軽薄そうですらあったのに、むしろこの上なく一途だったなあ……

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