シーズン外アニメ感想「マジンカイザーSKL」

剣・遼「「俺達が、地獄だ!」」
あけましておめでとうございます。いやぶっちゃけ0:00にセットした予約投稿なんで書いてる時点ではまだ2012年なんだけどwww
新年初更新はスパロボUXへの参戦が決まった「マジンカイザーSKL」です。



言わずと知れた元祖スーパーロボット、マジンガーZ。スパロボでそのパワーアップ版的存在として誕生したのがマジンカイザー。そこから逆輸入的にOVAのマジンカイザーが作られ、更に派生したのがこのマジンカイザーSKL……というと複雑なストーリーを連想しますが、話は至ってシンプル。前述の知識は一切不要、というかマジンガーZを知らなくても問題なし。OPに旧作と関係あるのかな?というカットはあったりしますが、本編には一切関係しません。基本的にはデザインモチーフ程度。



剣「神に会うては神を斬り」
遼「悪魔に会うてはその悪魔をも撃つ」
剣「戦いたいから戦い!」
遼「潰したいから潰す!」
剣・遼「「俺達に大義名分など無いのさ!」」
つまりしかつめらしいストーリーなんぞ要らんわ!ということでw 話数は3話と短いですがストーリー全体としては消化不良感は薄く、ハリウッド映画のイメージよろしくただただスカッとアクションを楽しめる作品に仕上がっています。



全編満載のアクションの中心を務めるのはもちろん、主役のマジンカイザーSKL。マジンガーZと言えば胸の熱線ブレストファイヤー、目から光線の光子力ビームと豊富な内蔵武器のイメージが強いですが、SKLは逆に近接戦闘系手持ち武器に描写の比重が置かれています。ごん太ビーム一発で壊滅では一瞬のインパクトしかないし、遠距離武器の連発ではガンダムか何かになってしまう(まあ接近戦主体のガンダムも珍しくもなんともないですが、あくまでテンプレートとして)。機械獣とのタイマンバトルより、襲い来る敵軍団へ縦横無尽に暴れ回る戦闘状況が中心の本作にはこれが実にぴったり。
巨大剣・牙斬刀で並み居る敵を片っ端から撫で斬り、お次は二丁拳銃ブレストリガーで華麗なガン=カタを披露。マジンガーなデザインとOVAならではの作画が重量感とスピード感を両立させており、思わず無双系のゲームでの再現を連想してしまう派手なアクションを楽しむことができます。一方で最後のバトルでは内蔵武器が開放され、お馴染みの武器に相当するそれがタイマンバトルに相応しい活躍も見せてくれる。この辺りの描写バランスは使い所に合っていて実に楽しい。そしてもちろんロケットパンチはいつでも大活躍だ!



こうした強烈な強さを見せつけるロボットを操縦するのが1人だと、「もうあいつ1人でいいんじゃないかな」という感じになってしまってもおかしくないのですが、これを上手く制御しているのが2人乗りという点。直情的で剣戟を担当する剣、クールでガン=カタ担当の遼。でも要するにどちらも野獣のような男。2人に分かれているお陰で毛色の違うアクションがやり過ぎ感なく分担され、かつ共通点のお陰で変形なんかを加えずともダブルメインパイロットという立ち位置が成立する。更にかけ合いによって戦闘中の2人だけでキャラが生き生きと描写され、3話という時間的制約にも優しい。既に戦士として相棒としてできあがっている剣と遼は、2人で1人前とか、2人なら2倍以上の力が出せる、とかそんな感じとは違う。そう、決め台詞のように「2人で地獄」なのです。



ちなみに、味方側のその他のロボットとしては「ウイングル」「サイコギアXX(X部分の名称色々)」が登場。ウイングルはマジンガーエンジェル版ミネルバXがモチーフなんだそうですが、悪魔と女性型ロボットを合わせたデザインがなんともセクシー。なお胸にはミサイルじゃなくてサーベルが収納されてますw マジンカイザーSKLのサポートロボとして大きな役割を果たしますが、このあたりはスパロボではどうなるんだろう。サイコギアはマジンガー軍団よろしく召喚武器扱いかな。



コミックスで前後日談があったりと他で展開する要素はありますが、単独で十分できあがっているのでちょっとした時間に見て楽しむには持って来いの作品でした。やー、スパロボUXで使うのが楽しみだなあw
*思いっきりネタバレMADにつき注意。

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