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シーズン外アニメ感想「ドラゴンボールZ 神と神」


 GWを利用して「ドラゴンボールZ 神と神」を視聴。公開から1ヶ月経ってようやく見に行けた……連休まっただ中ということもあり、人の入りは結構なもの。おじいさんおばあさんはさすがにほとんど見かけなかったものの、大人から子供まで幅広い人が見に来ていました。
 劇場版は実に17年ぶりだそうで。……え、そんなに経ってるの? 10年はともかく、15年以上というのは感覚的にびっくり。「ドラゴンボール改」は見ていなかったので、僕としては本当にひさしぶりのアニメ版ドラゴンボールでした。


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■単独公開がもたらした、作品としてのエンターテイメント性の変化
 テイストとしては初期のドラゴンボールを彷彿とさせる感じで、コメディパートに結構な時間が割かれています。「かつての劇場版はしょっぱなからバトルだったけど、それで90分持たせてたっけ?」と思ったのですが、そういえばこれまでの劇場版は他作品との併映でした。なので、時間もおよそ半分しかなかったのですね。単独公開の今回は90分という時間をフルに使えるわけで、だからこういうじっくりした描写をする余裕があったのだと思います。もっとも、これでも脇役陣の活躍が削られてしまったそうなのだけど。


■意外なキャラに当たるスポット
 映画に流れる明るい雰囲気を象徴するのがピラフ一味の存在。物語で厄介事を起こすことが珍しくなかった彼らですが、大抵すぐに退場しちゃってたのでこんなに長い時間描かれるとは思わなかった。
 というか全員子供になってる、頭身の問題じゃなく! ジャンプスーパーアニメツアーで上映されたという「ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」で何かあったのかと思ったけど、この映画の開始前に1度ドラゴンボールを集めて、若くなりたいと願った結果こうなったらしい。「ドラゴンボールGT」ではすっかり歳をとった姿がショッキングでしたが、子供になってしまうとそのコミカルな役割がぐっと自然で楽しい。大王様、おっさんの年齢になって景品にスプレーで落書きするのは……
 そしてまさかのマイにスポット。いや確かに、大人になってから見返すとその美人さにびっくりするキャラではあるけど! 2013年にもなって彼女がアップのキラキラしたカットが描かれるなんて誰が予想できたことか。実年齢41なのにかわいいから困る。


■これまでと全く異なる敵・ビルス
 また、今回の悟空の相手である破壊神ビルスもこれまでの劇場版の敵とは大きく違ったキャラクター性の持ち主。気まぐれで純粋で残酷で……という人間からかけ離れた性格は、善悪を超越している感じがよく出ています。
 今回の『悟空が負けて終わる』というのは、これまでの他の劇場版ではありえない展開でした。負けたら地球終わりだもの。今回もそういう緊張感はあるのですが、悟空が負けて終わっても地球が滅びない結末にできたのは、ひとえにビルスのパーソナリティあってこそ。地球の命運がかかるようになったピッコロ大魔王以後の敵役として、傑出した存在だと言えると思います。


■不可思議な相手によって引き出される、ベジータの魅力
 そのビルスの存在によって今回大いに魅力を引き出されたのは、悟空よりもむしろベジータでした。劇場版の彼と言えば、苦戦する悟空の前に颯爽と現れて敵に突撃、そしてフルボッコというのがお約束。かつて劇場で彼の姿を見る度に「あ、すぐやられるぞw」とか思ったのを覚えています。そんな彼が今回担当するのは、戦いを起こさないように苦慮するというそれまでとは真逆の役。かつて強敵と戦うためにセルを完全体にさせようとすらした彼が、プライドを捨ててビルスを怒らせないように周囲を掣肘する。それも、開かれているブルマの誕生会の楽しい雰囲気を壊さないために誰にも告げずに。ベジータの価値観の変化を大きく感じさせる行動ですが、ビルスが悪人であればコミカルさより卑屈さが目立ってしまっていたはずです。善悪を超越した人格の持ち主が相手だからこそ、彼にこうした行動を取らせることが可能になっている。
 もちろん、そうした苦労が描かれるだけなのではなく、ブルマが傷つけられた事に激昂してビルスに一矢報いるなんて見せ場もあり。戦闘シーン自体は他の劇場版と比べて短い位だと思うのですが、悟空とタッグを組んで戦った「激突!!100億パワーの戦士たち」(vsメタルクウラ)や「復活のフュージョン!!悟空とベジータ」(vsジャネンバ)に負けない重要な存在として描かれていました。ビルス戦が終わった後の悟空とのやり取りは、ブウ編での「お前がナンバー1だ!!」の後の2人の関係をとても上手く表現していたと思います。


■キャスト陣悲喜こもごも
 キャスト陣は悟空を演じる野沢雅子のパワーに圧倒されつつ、変わってしまっているキャラはやっぱり寂しい。亀仙人役の宮内幸平や天津飯役の鈴置洋孝は承知していたけど、牛魔王やミスター・サタンの郷里大輔は不意打ちをくらった気分でとても悲しくなりました。そうだ、もうあの声では喋ってくれないんだっけ……
 一方でビーデル役の皆口裕子も現在休業中なので代役かなと思ったのですが、しっかり演じてくれていたのは本当に嬉しかった。戦闘するわけでもないのに今回重要キャラだし。休業前に収録したのかしらん。ドラゴンボールで1番かわいいキャラを挙げろと言われれば、迷わず彼女を選びます。あ、髪切る前が更にベスト。こんな嫁をもらった悟飯が羨ましい。



 これまでの劇場版と同じ事をするわけではなく、かといって別物になってしまっているわけでもない。17年ぶりの劇場版として非常に意義深い作品であったと思います。懐かしくも新しい気持ちを味わえた90分でした。


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2 Comments

やみおー  

No title

公開してすぐに観に行ったけど、悟空が負けて終わるということが衝撃的でしたよね!ネタバレになると思って自分の日記には書かなかったけど。
あと主役はどうみてもベジータだった!今思い出しても悟空よりベジータのほうが思い出しやすい(笑)
笑いをとる意味で昔のドラゴンボールの味もあってよかったです。

2013/04/30 (Tue) 23:19 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

No title

そうですねー、「勝てるのかな」と思ったら本当に勝てないという……しかもそれを納得させちゃう強さ。
やみおーさんの感想は一応、今回観るまで我慢していたのですが、見終わって読んでみたら大体同じ事感じてたようで笑いました。やー、いい映画化でした。

2013/05/01 (Wed) 06:36 | EDIT | REPLY |   

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