だったら、半分こにしましょう?/革命機ヴァルヴレイヴ8話感想
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かつてその言葉に救われたからこそ。
革命機ヴァルヴレイヴ 第8話「光の王女」



七海「いいえ。こんなの、皆にはさせられませんから」
アイナの死とそれに対する反応は様々でしたが、個人的には七海先生が泣きながら床に染み込んだ血を拭き取ろうとする様子がこの人らしくて印象的。以前も書いたけれど、死の重みの描き方は意外な所で丁寧。






ショーコ「ごめん……泣かないって、決めてたのに……」
アキラ「……見るな、出てけ!」
もう一つ印象的なのはショーコとアキラのやりとり。後ろ手に縛られている、という状況を利用して、縄とショーコの我慢が解けてしまうまでアキラにショーコの顔を見せないのが演出的に上手く機能しています。アキラの「助けに来てくれて嬉しい」→「言い慣れないけどお礼を言いたい」→「泣き出しちゃったどうしようあわあわ」→「とりあえずお兄ちゃんは見ちゃダメ!」という反応の変遷が短い中で描かれているのもかわいらしい。彼女がダンボールハウスから出てくるのは、やはりショーコを助けようと一念発起した時になるのかな。
ところで公式サイトでキャラクタープロフィールを見ていて気付いたのですが、アキラを含め学生組って学籍番号が設定されてるんですね。学年を表すA~Cに4桁の数字を組み合わせたもののようで。誕生日や血液型と同じような意味で設定してあるのかしらん。そこまで決めてあるんだったら一緒にスリーサ(ry




サトミ「私は生徒会長の連坊小路サトミだ!学校の危機は私が解決してみせる!」
色々と今までと違う一面を見せていたのはサトミ。今までは、平時は落ち着いているけど戦いとなると腰が抜けてしまう……という感じでしたが、今回はそこまで行かずエルエルフを取引材料にドルシアと交渉しようとしたり。エルエルフが既にドルシアの一員ではないということをハルト以外の人間がどれだけ知っているのか分からないのですが、まあ聞いたとしても信じがたいだろうしなあ。「また指南か」という言葉からは、生徒会長という「公」・兄という「私」の両方で自分の立場をなくしてしまっている彼女への対抗心が感じられますが、この辺りはどう折り合いを付けることになるのかしらん。








戦闘シーンは今回もよく動く。敵の戦法が今回も電磁吸着ブーメラン頼りなのは気になりますが、久しぶりのハラキリアタックのチャージ時間をエルエルフの参戦に当て、かつ彼のスプライサーZで体当たり(しかも余裕で脱出)というあたりは共闘のこれまでと違う濃密さが出ていて上手く盛り上げてくれます。




エルエルフ「何が半分こだ。その甘さが……」
少しだけ回想されたエルエルフの過去は、1話で彼がやたらとハルトの「半分こ」に苛ついていた理由を感じさせるものでした。そして、だからこそ真逆な2人が手を組むことができるんだなとなんとなく納得させるものでもある。彼との対比、という形でハルトももう少しキャラは立ってくるのかな。






エルエルフ「いいや、契約通りだ。探しに来ることは分かっていた。お前の甘さも、俺の計算の内だ」
ハルト「……苦いやつ」
ツッコミ所はあるのだけど今回は多数いる登場人物の心情が様々に描かれていて、その点については違和感を覚えず楽しむことができました。話が大人しくて残念な気もしないでもないけど、まあ今後に向けての色々な情報が出されて相変わらず先は気になるし。
エルエルフとの共闘も、7話かけただけあってハルトとのやりとりに互いへの理解が感じられて心地いい。エルエルフ、ある意味気の長いアプローチだったなあw ただ彼の場合単独行動だからこそ好き放題に動かせていた部分もあるわけだけど、積極的に咲森学園の運営に関わってくるとなるとどこまで物事を(脚本的に)支配できるんだろう。次回はヴァルヴレイヴの5号機が動くようだけど、これも彼は予言するんだろうか。
前回の感想:革命機ヴァルヴレイヴ 第7話「瓦礫の下のハルト」

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