友達なめるなぁっ!/革命機ヴァルヴレイヴ12話感想
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異端、異形、異界。
革命機ヴァルヴレイヴ 第12話「起動する異端者」
©SUNRISE/VVV Committee, MBS








山田「雑魚は通じねえっつってんだろ! くらえマシンガンパーンチ!」
スパロボ採用決定(確信)。いのいちにやられてしまったのに今回2・6号機以外では1番目立っているから困る。今後もこういう役回り多そうだなあ。しかしエルエルフ、カインの突入に対して反応しなかったから予想済みなのかと思ったら、完全に裏をかかれてたのね。







サトミ「敵が来てるんだ、そこにいたら死ぬぞ!」
アキラ「私は一人で生きて、一人で死ぬから」
アキラ「ふざけないで……ふざけないで! 死んでもいいなんて、そんなわけないよ!」
今回の心情的なキモはアキラ。悠木碧の演技に焦燥やテンパった感が素晴らしく出ていて、実に引きこもりの女の子っぽい。ショーコが気絶した時の息遣いとか録音して別の用途に(ry
SNSがショーコとアキラ(とサトミ)の会話構造を作るのに効果的に機能しているのも面白いところです。携帯電話では2人の会話にしかならない。メールではここまでの即時性は持てないし、激情も出せない。これは現代でないと作れないシチュエーションでした。






ショーコ「私達、友達でしょ!?」
そして、携帯端末の存在で会話しながらもショーコとアキラの距離が離れている状況を作れているのはもちろんですが、アキラはメッセージで、ショーコは声で語るというのが閉じた世界と外界の断絶を示しているのも印象的。これ、一昔前の作品だったらアキラは館内放送か何かを使ってたところでしょうかね。アキラの拒絶とショーコの意思がとてもスピーディーに示されていたと思います。
ショーコ自身についても、先週の父の死から闇堕ちしたりせずそれをバネにこれまでのショーコらしさを取り戻すのはとても魅力的でした。うん、やっぱり彼女はこうでなきゃ。






アキラ「これ……あたしの武器……!」
というわけで、ついに起動した6号機の能力はロッドを介したハッキング能力。当たれば反則、ただし接近しないとNG……ということで、活躍の場は限られそう。ハルト達の救出時に使った「ファン・タロン」は硬質残光を飛ばすこともできるそうなので、ちょっとした出番ではこちらを使う方が多いのかな。というかハルト達はアキラを知らなかったわけなので、戦闘時にどんな会話をすることになるのかちょっと楽しみ。






エルエルフ「全ての事象が人間ではないと示唆している! カイン、貴様は一体……!」
カイン「我らはマギウス、世界の裏側にある者!」
12話でひとまずの収束ができるとは思えないから、来週で最終回だろう……と思っていたら、1期ラスト?何それ美味しいの?とでも言わんばかりに引っ張って今回で終了。でも、終わってみるとむしろこの作品らしい。ブレーキとハンドルの壊れた車のように展開の予想がつかない話を繰り広げてきたのだから、小休止でも予定調和なんてつまらない。
サンライズ制作ということもあって、今期ロボットが登場するアニメでは1番の安心枠という予想だったのですが、こんな爆弾になるとは思いもしませんでした。2話でハルトの行動に不快感を覚えつつ独自性に期待したのも懐かしい。こんなに「主人公」としての「役割」しかないキャラになるとは。
ツッコミたいところはそれこそ数えられないくらいあって、並の作品なら完全に破綻している所なのですが、とにかくあさっての方向に風呂敷が広がり続けるので気になってしまう。なんでしょうねこの曲芸的なバランスは。「風呂敷とは広げることに意味がある」「なぜ風呂敷を広げるか?そこに風呂敷があるからさ」みたいな言葉を思い浮かべながら毎週複雑な気分で感想を書いていました。2期でもこのやり方は貫いてほしいところですが、広げた風呂敷は最期にはどんな方法ででも畳まなければいけないわけで……どんな締めを見せるのか、手法としてとても興味深い。スタッフの皆様、ひとまずお疲れ様でした。
関連:
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