くたばれ、ブリキ野郎/翠星のガルガンティア13話他2013/7/1感想 

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翠星のガルガンティア 13(最終回)「翠の星の伝説」
這いよれ!ニャル子さんW 第12話(最終回)「さようならニャル子さんW」


 春アニメ終了。次回の更新は木曜になります。


翠星のガルガンティア 13(最終回)「翠の星の伝説」
©オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
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 傍らにはもういなくとも、きっと歩いていける。

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エイミー「あなたと離れて、やっと分かった! どんなに辛くても、あたしはあなたの傍にいたい!だから、だから帰ってきて!あなたが守ろうとしてくれた場所に、私達のガルガンティアに!」
 「天の梯子」即ちマスドライバーについては、ガルガンティアが戦線に参加することよりもエイミーをあの場に居合わせさせるための役割の方が強かった印象。派手ではあるけれど、メインであるチェインバーvsストライカーにさほど寄与したわけでもないですもんね。
 とにかくただ一緒にいたい、という言葉はシンプルで力強かったし、以前「関係ある」と引きとめようとした時に言いかけた言葉に繋がる所はあったものの、エイミーの葛藤はもっと描いて欲しかった所。

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 同様のちょっとした不満は、マキシマイズについてもあります。1話で披露していたので「今週までお預けかな」とかのんきに書いてたら搭乗者の生命の危険があると来た。マキシマイズ「ニューロプラスパワード」だから1話のマキシマイズとは別なんだろうな、というのは分かりますが、できればこの要素は先に出しておいて欲しかった。
 先程のエイミーと合わせて、これで「五体満足だけど生命の危機&言葉が届く距離にヒロインがいる」という重大なシチュエーションができあがってしまうのだから困る。
 ただ、その部分を除けば見せ方は盛り上がり所を抑えていて、そちらへより強く感情が乗っていたのも確か。

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チェインバー「貴官の論理に、破綻はない」
 マキシマイズの際のこの台詞にはなんだかひっかかるものがあったのですが、その後のチェインバーの行動で、この言葉には二重の意味が込められていたのではないかと感じました。「破綻はない」というのは間違っていないということだけど、それが1番正しいと保証しているわけではないんですよね。即ち、他の道もあるのかもしれない。この時既にチェインバーは、時間内に倒せなかった時にレドを助ける方法を模索していたのではないかと思います。

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チェインバー「引き続きニューロプラスパワードを継続すれば、貴官の生命活動は確実に停止する。最終意思確認、レド少尉は自らの死を要望するか」
 そう考えると、この言葉はとても優しく聞こえてくる。さっき死ぬ覚悟を決めたけれどもそれでいいのか、別の気持ちがあるんじゃないか、という。敵を倒す、という言葉を使わず、生死だけを問題にしているあたりにチェインバーの求める答えの方向性が示されているように思います。そして、レドの正直な気持ちを聞いたチェインバーは、ストライカーの言うところの異常な行動をためらわず実行に移す。

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チェインバー「私は、パイロット支援啓発システム。あなたがより多くの成果を獲得することで存在意義を達成する」
チェインバー「彼に支援は必要ない。もはや啓発の余地はない。あとはその前途を阻む障害を排除して、私の任務は完了する」

 ただ見入るしかない。なんというかこれ、親の行動ですよね。子供の素直な気持ちを聞いて、それを守るために身を投げ出すことを厭わない。「その命に、最大の成果を期待する」という言葉は、「ただ元気に育ってくれればいい」と言われているようで、たまらなくなってしまいました。これは、チェインバーの最期の相手としてストライカーにクーゲルが乗っていちゃいけなかったんだなあ……喧嘩は同じ格の相手同士でしなきゃ、ダメだったんだ。

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 そして、ほんの少し時は流れて。宝島を失って一応夢破れたりの体をなしたのにピニオンが勝ち組過ぎる……!マイタにラケージまで加えて両手に花どころじゃねーぞ! まあラケージがピニオンに惚れるのは急展開過ぎるし、海賊どうしたんだよって話ではあるんだけど。。
 ピニオンが髪型元に戻してベローズと打ち合わせしてたのに、ラケージにはぐしゃぐしゃにされてしまうあたりが2人の競争意識を感じさせて楽しい。
 ベローズとしてはここ2話ほどのピニオンの活躍なんてほとんど知らないわけですし、再会したら一皮剥けてた上に女海賊にラブコールされてたのだから気が気じゃないでしょう。

・久しぶりの再会に頭の一つも叩いてやろうと顔を見に行ったら、ピニオンとラケージの様子にフリーズするベローズ
・デレデレのラケージに満更でもなさげなピニオンに不機嫌になるベローズ


 妄想がはかどるな! BD-BOXは今のところ購入予定はないのですが、おまけエピソードで彼女達にスポットが当たったら財布の紐が緩むかもしれないwww

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 ヒディアーズとの関係について、結局レドとチェインバーがもう1度語り合うことがなかったのは残念。ヒディアーズの正体はレドのそれまでの価値観を揺さぶるものとして絶大な効果がありましたが、その分物語が逸れてしまった感があります。初期からのレドの成長譚としては充分にいい終わり方だったと思うのですが、ちょっと薬が効き過ぎたか。
 とはいえ、全体的にキャラクターの造形がよくできていて、1クール楽しませてもらった作品でした。特にチェインバーは理詰めの構成によくはまっていて、最期の山場を持っていくに足りる存在であったと思います。無機的でありながら他のAI的な音声とは一線を画する声を聞かせ続けてくれた杉田智和の演技は、春季終了作品ではダントツの印象深さでした。

 また、鳴子ハナハルデザインの女性陣のかわいさも大きなポイント。
 個人的に1番はマイタ。
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 半分モブに近いのになんなのこのデザインの完成度!?
 エイミー達のようにラフではなくワイルドに覗くヘソ、ぺったんぺったんつるぺったんなライン、後ろ姿の映えるズボンからの露出!

 そして2番はベローズ。
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 デカァァァァァいッ説明不要!! ……はもちろん理由として大きいのですが、きっぷの良さが伊藤静の演技も存分に発揮されていて純粋にキャラとしてもとても魅力的に描かれていました。後半ちょっと影が薄かったのが残念。
 そしてこの下にエイミーやリジットが入ってきます。うーん、ナディアの呪縛が如実に出てるなあ。いや、そもそもこれにメルティを加えて4人とか褐色肌の子多過ぎなんですけどねこの作品。

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 いわゆるロボットアニメとは違ったものでしたが、それがしっかりと作風に活きていた、底堅い作品であったと思います。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

関連:
翠星のガルガンティア 01「漂流者」
翠星のガルガンティア 02「始まりの惑星」
翠星のガルガンティア 03「無頼の女帝」
翠星のガルガンティア 04「追憶の笛」
翠星のガルガンティア 05「凪の日」
翠星のガルガンティア 06「謝肉祭」
翠星のガルガンティア 07「兵士のさだめ」
翠星のガルガンティア 08「離別」
翠星のガルガンティア 09「深海の秘密」
翠星のガルガンティア 10「野望の島」
翠星のガルガンティア 11「恐怖の覇王」
翠星のガルガンティア 12「決断のとき」




這いよれ!ニャル子さんW 第12話(最終回)「さようならニャル子さんW」
© 逢空万太・ソフトバンク クリエイティブ/名状しがたい製作委員会のようなものW
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 番神が完成したのでさよならニャル子さん……となるわけはなく、結局ニャル子達のいる日常に回帰する最終回。
 番神のOSがニャル子モデルだったというのはしょうもなさもここに極まれりという感じで笑いました。番神の愛情表現方法なんかと絡めてニャル子の思いを掘り下げることもできただろうけど、これくらいさっくりしている方が後腐れなくていいか。最終話だけあってニャル子の笑顔などかわいいカットも多かったですが、スカートが翻らないよう抑えているニャル子の様子が地味に貴重な描写で印象に残りました。
 2期でも度々クトゥルー食材ネタを出していたのが、最終話のCパートでのデレになるのは、1期から通算して気の長い伏線だったなあ。Bパートはハーレム、Cパートはニャル子というのも作品の構成としてきっちり締まっていた印象。

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 2期になっても作風は変わらず。しょうもない内実とパロディーの物量に任せた勢いで押し切る、騒がしいほど賑やかな作品でした。
 ただ前期からなんとなく感じていたのだけど、1クールという期間はこの作品に合わないように思います。5、6話単位なら楽しめるのだけど、それ以上はどうも食傷してしまう。登場人物がほぼ出揃ってしまっている今期は、よりその傾向が出やすくなってしまっているように感じました。
 一方で1話は大爆笑したし、最終話でやっぱりこのスタイルが好きなことを再認識した自分もいて。もし次があるなら、何か別の放送形態で見たいな、と思った2期でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。

関連:
這いよれ!ニャル子さんW 第1話「進撃の邪神」
這いよれ!ニャル子さんW 第2話「セラエノ図書館戦争」
這いよれ!ニャル子さんW 第3話「超邪神黙示録」
這いよれ!ニャル子さんW 第4話「恋愛の才能」
這いよれ!ニャル子さんW 第5話「嘘だと言ってよクー子」
這いよれ!ニャル子さんW 第6話「エンジテミル」
這いよれ!ニャル子さんW 第7話「プールサイド、血に染めて」
這いよれ!ニャル子さんW 第8話「小さな恋のうた。」
這いよれ!ニャル子さんW 第9話「ハイスクール・オブ・ザ・ヒート」
這いよれ!ニャル子さんW 第10話「ユゴス・アタック!」
這いよれ!ニャル子さんW 第11話「とあるキャンプの悪霊の家」


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