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俺はガッカリな人だ!/マジェスティックプリンス19話感想


 アパートに帰宅! 24時越えてしまいました。もうちょっと休めるのでゲームを進めたい。


銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #019「ディープリーコン」
©創通・フィールズ/MJP製作委員会

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――前向きな作品にしたいとのことですが、具体的に死の描写はありますか?

―― 元永
それはあります。ただその死をどう受け取るかということのほうに意味があるので、単なる悲しさよりも、そこから彼らがどう感じて動いていくかに重きを置いています。
人がいなくなることの意味もちゃんとわかった上で、吉田さんたちがストーリーに入れてくれたので、その話数が来たときにはドキッとするんじゃないかと思いますけどね。


「誰もがザンネンで、誰もがヒーロー」後編 『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』 元永慶太郎監督インタビューアニメ!アニメ!

 以前も紹介したインタビュー記事ですが、これを読んでいたのでいつかこの日が来るであろうことは予想していました。それでもやはり、今回の話にはショックを受けずにはいられませんでした。

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スルガ「やー敵のレガなんたらを倒すなんて、イベント的には中ボス撃破?」
アサギ「その度に機体全損じゃ割に合わないぞ」
タマキ「2人はまだいいのら。あたしなんてこっぱみじんこだよ?」
イズル「ミジンコって何?」
ケイ「鰓脚綱 双殻目 枝角亜目 異脚下目 ミジンコ科 ミジンコ属の甲殻類」
スルガ「それよりもさ、中ボス撃破したんだから次はパワーアップイベントだろう!」
イズル「いや、ヒーロー的には特訓だよ!」

 話数と章数は終盤だけどな! 相変わらず5人はマイペースで、そして会話の中に現状説明がちらほらと織り込まれています。アッシュの修理が遅々として進まないこと、イズルの体調がどうも思わしくないこと……スルガの皿と比較すれば分かりますが、イズルの分って最初からカツもキャベツもトマトも半減しているのですよね。つまり「アサギくんにはサービスしておいたから」というのはイズルが前もって頼んで減らしてもらったであろう分ということなのでしょう。回したら勘違いして面倒そうだから、というのが食堂のお姉さんことナトリ・シオンが余った食材をスルガの分にしなかった理由でしょうが、相変わらず苦労人だなアサギwww

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 続くドーベルマン&イズル達ラビッツ男組+アンジュのAV鑑賞会は死亡フラグのおさらいであり、イズル以外の面々との交流を深める場面でもあり……女性陣がいないのが殘念ですが、まあ腹を割って話す場としてはこれが最適か。ハモらせるためでもあるでしょうが、ツッコミ時のアサギが「自分で言うな!」と上官趣味を指摘する時と変わってですます口調じゃないあたりに馴染みぶりが窺えます。パトリックとイズルの天然天丼やスルガの相変わらずのAV恐怖症なども楽しい。チャンドラに至っては死亡フラグを立てるシーンのBGMが完全にギャグと来ている。しかし彼ら第2世代は記憶消されてないんだろうか。あ、婚約者は嫁にするのに素敵なタイプだと思います。
 そういえば、以前アンジュの性別確認のためにAVを一緒に見ることをイズルが提案していましたが、結局の所見せても分からなかったなwww

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 今回の雰囲気の根底を重くしているのが、地球の追い込まれぶりがもはや後がないレベルになっているということ。チームラビッツやドーベルマンの活躍はあるけれど、ケレス大戦に象徴されるように全体としてはずっと負け戦。軍団長の1人を撃破したけれどそれは地球まで攻めこまれたのをなんとか防衛したということであり、その戦いでアッシュも全損。のんきさを示すようだった報道規制ももう通用しない…… 今後目的になるであろう作戦が「ゲートを壊して来られなくする」という言ってみれば「怖い敵を封印しよう」な代物なのは、それだけ苦境に置かれていることを感じさせます。残り話数的にケリ付けられるの?という視聴者の焦燥は狙っているのかいないのかwww

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チャンドラ「ならば目標まで50時間で到達可能か……」
ランディ「うおぉ!人類未踏の地に挑む、これぞ男子の本懐!」
パトリック「はい先生、ゴディニオンで行くのは無理なんですか?」

 会話でもなんとなくは把握できた人が多いかと思いますが、一応Wikipediaで調べてみると重力ターン(スイングバイ)というのは惑星の重力を利用して方向転換・加減速を行うことを指すそうで。利用する分だけ燃料を節約できるわけですね。2010年に長い旅を終えて話題を呼んだ「はやぶさ」も地球を用した重力ターンを行ったとのこと。
 作戦に対する3人の反応も、役割分担がされている感じで面白い。基本技術に関する質問をするチャンドラ、自らを鼓舞するランディ、「素朴な疑問」を並べるパトリック。でも3人とも、生還率が極めて低いと言われても拒否する気なんてさらさらない。

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パトリック「タマキさん! 戻ったらお話があるんですが……」
タマキ「話?ジュリアーノさんを紹介して欲しいんだっけ?」
パトリック「そうじゃなくて」
タマキ「え?ジークフリートさんが本命?」
パトリック「違いますよ!」
タマキ「え!?ひょっとしてダニール様なの!?それは困っちゃうなあ」

 そして声をかけられたタマキがパトリック目線で、アホの子ではあってもアホ面にはなっていないのも笑いどころというかなんというかw タマキも大分熱心にブースターを見ていましたが、高加速機体であるローズスリーのパイロットとして何か感じる所があったのでしょうかね。

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ランディ「で、上手く行ったのかパトリック?」
パトリック「何がですか?」
ランディ「またまた、さっきタマキちゃんに告白したんだろう?」
パトリック「まままま、まだですよ!」
チャンドラ「つまらん!」
パトリック「でも僕、タマキちゃんの大好きなものついに知ったんですよ。これでバッチリです!」
ランディ「おおー、やったな!」
チャンドラ「大丈夫か本当に?」
パトリック「わざわざ地球から取り寄せたんですから。戻ったら渡すんです」
ランディ「頑張れよ」
パトリック「はい!」

 今回、特に意義を強く感じたのはパトリックの存在でした。先輩キャラということでコワモテ、と思いきや愉快な人、というのがランディですが、それ自体なら必ずしも珍しい訳ではない。おちゃらけぶりを強化するなら、ツッコミ役のチャンドラの存在も必然。ですが、パトリックという「かわいい弟」の存在は先輩キャラとしてはとても珍しかったように思います。5話で見せたように戦闘面などでイズルたちに対して先輩らしさを発揮したことはあったけれど、タマキに恋をしてからの彼は一気に歳相応(顔立ち相応?)の言動が増え、チーム最年少ということを意識させる場面が嫌味なく映されていました。3人の間に流れる友情以外の感情、というか、ランディとチャンドラがパトリックをかわいがっていたことがそうした描写からなんとなく感じられるようになっている。先週のランディの「チームといえば家族同然」という言葉も、3人が3人ともマンザイスリーながらも成熟したキャラになっていればそれほど響かなかったのではないかと思います。

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ランディ「ここは俺に任せて先に行け!」
チャンドラ「……お前だけでも生き延びろ」
パトリック「早く……皆に知らせないと!タマキちゃん!」

 だからこそ、パトリックが1番最初に、あっけなく撃墜されてしまうこのシーンの衝撃が激しい。もちろん、ランディにだってチャンドラにだって生きていたい理由はある。でもそれを1番視聴者に見せていたのはパトリックであり、そしてランディ達も彼に1番生きていてほしかった、だから2人は捨て石になった。でも、そんなパトリックが1番最初に殺されてしまうこの理不尽さ。相手が気ままさという点では軍団長でも1番なルティエルという配役が結果に対する憤りを、前回クレイン1人にイズル達のアッシュが全損という実績が状況の絶望ぶりをより強く彩っています。

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チャンドラ「レーダーが死んだ……わけではない。センサーも生きている。回収される前に信号が消えたということは……くそっ!なんとしても戻らないと、情報を持ち帰らないと本当に犬死にだ!」
 チャンドラのこの台詞は、彼が「軍人」という「人間」であることが強く感じられるものでした。パトリックの死を信じたくはない。でも、生きている可能性を考えてみても、導き出される結果はそれを否定してしまう。そしてそうなら、自分が情報を持ち帰らなければならない。この短い時間の中で、どれだけのことが彼の頭の中を駆け巡ったのでしょう。

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チャンドラ「パトリックがやられた、ゴディニオンに急いでくれ」
ランディ「それはお前の仕事だ、ここは俺に任せていいから行け!」
チャンドラ「しかし私の機体は……」
ランディ「ごちゃごちゃ言うな!いいから行け!」

 ここでケレス大戦の時も叫んだ「タリホー!」である。戦術重レーザーに太陽嵐、先週のブースター爆破と、この作品は以前の話で敷いておいたものの拾い方が本当に上手い。重傷なのが感じられる叫び方に、聞いた瞬間泣きたくなりました。再びの「ここは俺に任せて先にいけ」、満身創痍の機体でのスピーディーな大立ち回り、最後の彼らしい台詞……パトリックの分まで涙腺を刺激してくる大盤振る舞い。最後の特攻が敵にダメージを与えられずともその位置を教えるきっかけになったり、言葉に同調するようにヘルメットのヒビに隠したチャンドラの涙といった細やかな見せ方もなんともこの作品らしい。
 ランディ役の勝杏里を初めて知ったのは「スーパーロボット大戦OG外伝」のフォリア・エスト役で、やたらにかっこいい声に惚れ惚れしてしまうと同時に、死ぬのが最初から分かっているキャラなのを惜しんだものですが……ここでもやっぱり途中退場。お願い寺田神スパロボで勝杏里声のキャラを最期まで使わせて。

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チャンドラ「ゲート座標、確認……」
 先週の感想で紹介した総統閣下動画の話だと今回と次回は最終章「輝〈ひかり〉」のプロローグということだったので、油断してたらまさかこんな展開になるとは。いやもう、分かっていた筈なのに不意打ちでした。そして、分かっていた以上でした。ランディとパトリックの死をイズル達がどう受け取るのかは、今回はまだ描かれていません。今回の感想の冒頭で引用したように、この作品で大事なものは彼らの死だけで終わるものではないはずで。とにかく、次週を待ちたいと思います。

<おまけ>

 おなじみ総統閣下動画。今回は一段と力入ってます。


 今回の話に合わせたMAD。ただ眠るだけ。

関連:
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #001「出撃」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #002「ヒーロー誕生」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #003「奇襲」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #004「喪失」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #005「小惑星基地潜入作戦」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #006「卒業」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #007「欲望の牙城」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #008「ケレス大戦」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #009「開示」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #010「狩るもの、狩られるもの」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #011「オペレーション・アレス」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #012「シークレットミッション」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 特別編「ザンネンなんかで終わんない!!」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #013「孤高のエース」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #014「アッシュの影」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #015「ヴェスタ防衛」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #016「君のヒーロー」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #017「都市学園防衛戦(前篇)」
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #018「都市学園防衛戦(後篇)」

ブルーレイ 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 第1巻
ブルーレイ 銀河機攻隊 マジェスティックプリンス 第2巻

漫画感想(「マジェスティックプリンス」1~3巻)
漫画感想(「マジェスティックプリンス」4巻)

漫画感想(「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」1巻)


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