お兄ちゃん、ファイト!/マジェスティックプリンス21話感想
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恋愛ラボとガッチャマンクラウズはこれから見ますorz
銀河機攻隊 マジェスティックプリンス #021「決戦前夜」
©創通・フィールズ/MJP製作委員会

シモン「オペレーション・ヘヴンズゲート、発動!」
決戦が始まる。





リン「作戦の概要は了解したか?」
タマキ「突っ込んでって……どーん!」
リン「……その通りよ」
各国で進む発進の準備ですが、やっぱり大中華連合の機体が目を引きます。何だこの頭と体のバランスの悪さはwww 戦っているところが想像できない…… マジェプリはアッシュ、GDF、ウルガルとメカニックデザインを3人で分担していますが、この機体もGDFメカデザインによるものなのでしょうか。
ちなみに今度の作戦の肝になる「ストラグルレーザー」ですが、検索にかけてみてもマジェプリ関連以外の物は引っかかりませんでした。struggleというのは努力や苦闘、戦闘といったものを意味するそうですが、これは単純に強力なレーザーとだけ認識しておけばいいのかな。
そして作戦名は「オペレーション・ヘブンズゲート」。蒼穹作戦にしようぜ!と思った人も多いのじゃないでしょうかwww 同じく平井久司がキャラクターデザインを務める「蒼穹のファフナー」の最後の作戦が「ヘブンズドア」で、縁起が悪いと「蒼穹作戦」に一騎達が改称したのでした。まあこちらの場合、敵が通ってくるゲートを破壊しようという作戦なのだからこれでいいのかもしれません。
ところで潰シュー大佐役の中西としはるですが、喋ってる話数はむしろ兼役のピットクルーの方が多いですよね。階級はアマネに並ばれてしまった彼ですが、最終戦で出番あるのでしょうか。いや大人しくしてて欲しいけどwww






タマキ「でも、ここにいるみ~んなが家族みたいなもんじゃない? 私にとってはそうだよ」
ケイ「タマキ……」
タマキ「アサギがお兄ちゃんで、イズルが弟で、ケイは……お母さんかな?」
ケイ「誰がお母さんよ」
スルガ「なあ、俺は? 俺は?」
アサギとイズルが遺伝子的に兄弟なのはあっという間にチーム全体にフィードバック。アンジュは知ってるのか? チーム5人が家族的だと、というのはこれまでの描写やランディの言葉などで示されてきたことではありますが、それを口にするのがタマキというのがこの作品らしい。他のキャラが言うと情感や重みが大分乗ってしまうけど、彼女がこのノリで言うとズバッとした話しながら妙に軽やかになる。イズルが言っても比較的近いノリではあるけど、彼の場合だとちょっとだけしっとりしてしまうのではないかな、と思います。



イズル「だから皆と一緒にいたいんです。皆が戦うなら、僕も戦いたいんです!」
イズルのこの言葉は、短くとも、ありふれた言葉のようでも、聞いていて胸が苦しくなってしまう。「何もないからこそ、何かができれば僕らが生まれた意味もあるんだって」……かつてケイが悩みを打ち明けた時、イズルはこう答えていました。戦うために生み出されて、記憶も消されて、そこには自分という人間はなかった。でも、今のイズルには仲間ができて、楽しい思い出もできた。何もないなんてことはないから戦う。戦うためだけに生まれたわけじゃないから、戦いたいと思う。2クールに渡って積み重ねた仲間達との描写があるからこそ、この言葉が響く。




アサギ「精一杯戦います、イズルが前線に出なくていいように。守ります、イズルは仲間で、俺の弟だから」
「生まれた命は自身で育っていく」ことをシモンに教えたのは、イズルだけでなくて。イズルはシモンの言葉に逆らう形で自分の意思を示し、アサギはシモンの気持ちを汲み取って、その上で自分なりのやり方を提示して自分の意思を示す。遺伝子の提供以外何もしなかった(してあげられなかった)自分の子供が、自分の知らない内に成長して、兄弟として互いを思いやっている。シモンに総指揮官の決断をさせる後押しとして、これ以上強いものもないでしょう。そして、自身で育っていくというのは、ウルガルによって播種された地球人にだって言えることでもある。




テオーリア「だとしたら、私達はその命を全力で守るべきです」
また過去の話の引用になりますが、テオーリアのこの言葉を聞いていると、16話のお好み焼き屋でのイズルとの会話を思い出します。「あなたがたを救うつもりで来たのに、多くのことを学びました」「今ではあなた達を守りたい気持ちでいっぱいです」……(遺伝子上とはいえ)母親であることを意識してこの時の言葉を聞き直すと、印象が大分変わってくる。この時はテオーリアは自分を隠すために動くことができなかったけれど、ウルガルに存在を掴まれたことで「守るために」より前面へ出ることができるようになった。首脳会議の場へ姿を表し、自分の存在で彼等をまとめ、そして自分も戦場に立つ。「自己の生存を最優先する」というこの作品の遺伝子の性質からは外れた行動ですが、これも心に従うということなのでしょう。
しかしお好み焼き屋での場面、今になってみると「母親に会いに行く息子と、付き添いの腹違いの兄」というすごいシチュエーションだったんですね。アサギの行動も意識せずともすごくお兄ちゃんしてる。






アサギ「俺はホッとしてる。お前の体調を気にしながら戦わずに済むからな」
アサギ「お父さん達の気持ち、分かるよ。それが家族なんだな。俺も危険な目にあわせたくない、家族を」
アンナ「アサギ、家族がいたの?」
アサギ「うん、いたんだ。そいつが今度の作戦から外されて、俺はホッとしてる。……すごく」
そして、アサギのアンナとのやりとりはシモンとのそれとの表裏一体。兄として仲間としてイズルを守りたいという気持ちと、イズルが戦わなくて済むことにホッとする気持ち。シモンはおくびにも出さないし、自分も皆の前では言い出せなかった後者の気持ち。このある種の弱音は、アンナという他とは違う距離感の相手だからこそ口にすることができたのだと思います。
でも、アンナは結局戻ってきてしまう。「1人で皆の心配してるのなんて嫌だから」と彼女が言った時のイズルの反応が、台詞はなくとも自分と気持ちを重ねているのが伝わってきます。

しかし家族公認カップルと化した時のケイの表情が優しくて怖いwww








アサギ「俺たち皆がヒーローになろう。イズルの奴が悔しがるくらいにな」
全体に、今回の話の主役は彼だったと言っていいでしょう。ケレス大戦でイズルの代役を務めた時よりも、ずっとずっとリーダーしている。兄としての成長、リーダーとしての成長。悩みの描写がもっとも多かった彼の、だからこその2つの成長が重なった今回の様子は、本当に頼もしく見えました。






前回予告を見た時は、決戦前夜はAパート分位でいいんじゃないかな……と思ったのですが、見返せば見返すほどこれまでの話の結実が感じられて、意義のある1話だったと感じました。さて、次回からはいよいよ最後の戦い。あと3回、けして目が離せません。
<おまけ>
手書きの機敏なダンス動画。歌詞に合わせてキレのある小ネタがwww
関連:
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