構わないよ/有頂天家族13話他2013/9/30感想
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有頂天家族 第13話(最終回)「有頂天家族」
ファンタジスタドール #12(最終回)「希望うきうき みんなきらきら」

夏アニメはこれで全て終了。火曜更新分の「ガンダムビルドファイターズ」は来週からの開始のため、次回の更新は木曜の「境界の彼方」になります。
sou-mk26さんの「外部記憶ver.2」と相互リンクさせていただきました。アニメ、映画、ゲームなど色々と書いていかれるようです。ビルドファイターズに昔のプラモ漫画を見た時の興奮が蘇ってる人、多いみたいですねえw 相互リンクのご申請、ありがとうございました。これからよろしくお願いします。
有頂天家族 第13話(最終回)「有頂天家族」
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会



かくして日常が戻り、矢三郎は今日も阿呆である。騒いで楽しんで、そして優しい最終回。
先週の時点で焦点は早雲の陰謀から母狸の窮地に移った印象があったのだけど、両方まとめて赤玉先生が文字通り吹き飛ばしてしまうのは愉快でした。母狸と再会した淀川教授の必死の思いすら、向こうの部屋に赤玉先生がいることから目を逸らす作用をもたらしているんだから酷い。弁天様がきれいだとか言ってたら浮気扱いされてしまったのも含めて、どれだけ脚本に貢献してるんだこの人はwww
そしてそれだけやっておきながら、ラストに向けてちゃんとブレーキを踏んでいく間の運びがあるのも素晴らしい。特に矢二郎と母の久しぶりの会話が、対面ではなく電話というのがなんともアニメ映えしていました。顔が見えなくとも言葉がかわせるだけで、心が届く距離にいるだけで、親子の絆は繋がることができる。実家に電話したくなった人、挙手w
海星については姿を最期まで視聴者にも見せないという選択肢もあったと思うのですが、今回「物に化ける」ではなく「視聴者には見えるけど、矢三郎にはけして姿を見せない」という形だったのがチラリズム的というかなんというか。見えそうで見えない、2人が向き合った瞬間にたどり着けそうでたどり着けないこの素敵なもどかしさ!



キャラクター原案が久米田康治ということで見始めたこの作品、タイトルからは終始ハイテンションな感じのギャグを想像していたのですが、蓋を開けてみれば笑いあり涙あり、そしてしんみりと優しい気持ちにさせてくれる内容でした。寿老人はちょっと判断がつかないところもありますが、早雲も含めて皆嫌いになれないキャラばかりだったなあ。派手ではなくとも兄弟4人みな違った個性があって想い合っていて、そしてそれを見守る母という図もタイトル通り素晴らしいものがありました。
もちろん、京都と久米田康治風背景を見事に一緒にしてアニメ化したP.A.WORKSの美術力も見逃せません。この背景の底力があるからこそ、古都である京都を舞台にした情感たっぷりの物語が引き立つというもの。この点については、他のどこでもなくP.A.WORKSでなければできなかった作品であると思います。聖地巡礼する人間でもないのだけど、京都に住んでいる人がちょっとうらやましくなってしまいました。
狸達にほどほどの栄光あれ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
関連:
有頂天家族 第1話「納涼床の女神」
有頂天家族 第2話「母と雷神様」
有頂天家族 第3話「薬師坊の奥座敷」
有頂天家族 第4話「大文字納涼船合戦」
有頂天家族 第5話「金曜倶楽部」
有頂天家族 第6話「紅葉狩り」
有頂天家族 第7話「銭湯の掟」
有頂天家族 第8話「父の発つ日」
有頂天家族 第9話「夷川の娘・海星」
有頂天家族 第10話「夷川早雲の暗躍」
有頂天家族 第11話「捲土重来」
有頂天家族 第12話「偽叡山電車」
ファンタジスタドール #12(最終回)「希望うきうき みんなきらきら」
©2013 ファンタジスタドールプロジェクト/FD製作委員会



1つなんて選べない、大事な友達だから。うずめのドールの人数は3人くらいで良かったんじゃないかなあ、と思っていたのですが、希望を1つに絞る=ドールも1人しか使わない小町との対比としてはこれくらい多くてバラバラで良かったのかも。
散々笑わされてきたのに、不思議にこれまでの話が繋がってなんだかいい話になっているこの奇妙さ。一応カードバトルものなのに戦いで決着がつかないのも連動する企画がトレカではなくソシャゲだからこそできたのだろうし、一見ハチャメチャだった脚本が見事に集大成になった最終回でした。
しかしドール15体vsボス1体ってどう見てもスパロボです、本当に(ry



谷口悟朗プロデュースということで見始めたこの作品、1話の時点では出来の悪い朝アニメでも見ているようで困ってしまったのですが、「明らかにおかしい」描写が増えるにつれ楽しみになっていきました。象徴的なのはやはり残念王子回の「伝説の不採用通知」でしょう。真面目な部分だけ見ようとしていた人も、あれを見たら作品の方向性を理解せざるをえないw そうして登場人物の多くが奇天烈な行動を取るのが当たり前になっていく一方で、後半になるとシリアス要素も要所で顔を見せてくる。暴走と計算の合間を漂う雰囲気は、他のアニメにはない面白さがありました。こういう作品があるから、1話切りってしたくならなくないんだよなあ。
見続けた甲斐があった、というよりは、終わってみて「楽しかった!」と満足できる作品でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
関連:
ファンタジスタドール #1「うずめうずうず 忍び寄る怪しい影?」
ファンタジスタドール #2「ささらさらさら 仮にもマイマスター?」
ファンタジスタドール #3「さくっと作戦 マドレーヌの献身?」
ファンタジスタドール #4「じめじめしめじ 残念王子の逆襲?」
ファンタジスタドール #5「ばたばたバイト はじめてのカティア?」
ファンタジスタドール #6「小明かりかり 拘束と献身?」
ファンタジスタドール #7「心ころころ? あわせてひとつ」
ファンタジスタドール #8「玉ねぎたまたま 文化の祭り?」
ファンタジスタドール #9「かがみかみかみ? まぎれる気持ち」
ファンタジスタドール #10「ぽかーんとポーカー 委員会の挑戦?」
ファンタジスタドール #11「小町まちまち? 約束の献身」

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【言及】
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有頂天家族 第13話(最終回)「有頂天家族」
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夏アニメはこれで全て終了。火曜更新分の「ガンダムビルドファイターズ」は来週からの開始のため、次回の更新は木曜の「境界の彼方」になります。
sou-mk26さんの「外部記憶ver.2」と相互リンクさせていただきました。アニメ、映画、ゲームなど色々と書いていかれるようです。ビルドファイターズに昔のプラモ漫画を見た時の興奮が蘇ってる人、多いみたいですねえw 相互リンクのご申請、ありがとうございました。これからよろしくお願いします。
有頂天家族 第13話(最終回)「有頂天家族」
©森見登美彦・幻冬舎/「有頂天家族」製作委員会



かくして日常が戻り、矢三郎は今日も阿呆である。騒いで楽しんで、そして優しい最終回。
先週の時点で焦点は早雲の陰謀から母狸の窮地に移った印象があったのだけど、両方まとめて赤玉先生が文字通り吹き飛ばしてしまうのは愉快でした。母狸と再会した淀川教授の必死の思いすら、向こうの部屋に赤玉先生がいることから目を逸らす作用をもたらしているんだから酷い。弁天様がきれいだとか言ってたら浮気扱いされてしまったのも含めて、どれだけ脚本に貢献してるんだこの人はwww
そしてそれだけやっておきながら、ラストに向けてちゃんとブレーキを踏んでいく間の運びがあるのも素晴らしい。特に矢二郎と母の久しぶりの会話が、対面ではなく電話というのがなんともアニメ映えしていました。顔が見えなくとも言葉がかわせるだけで、心が届く距離にいるだけで、親子の絆は繋がることができる。実家に電話したくなった人、挙手w
海星については姿を最期まで視聴者にも見せないという選択肢もあったと思うのですが、今回「物に化ける」ではなく「視聴者には見えるけど、矢三郎にはけして姿を見せない」という形だったのがチラリズム的というかなんというか。見えそうで見えない、2人が向き合った瞬間にたどり着けそうでたどり着けないこの素敵なもどかしさ!



キャラクター原案が久米田康治ということで見始めたこの作品、タイトルからは終始ハイテンションな感じのギャグを想像していたのですが、蓋を開けてみれば笑いあり涙あり、そしてしんみりと優しい気持ちにさせてくれる内容でした。寿老人はちょっと判断がつかないところもありますが、早雲も含めて皆嫌いになれないキャラばかりだったなあ。派手ではなくとも兄弟4人みな違った個性があって想い合っていて、そしてそれを見守る母という図もタイトル通り素晴らしいものがありました。
もちろん、京都と久米田康治風背景を見事に一緒にしてアニメ化したP.A.WORKSの美術力も見逃せません。この背景の底力があるからこそ、古都である京都を舞台にした情感たっぷりの物語が引き立つというもの。この点については、他のどこでもなくP.A.WORKSでなければできなかった作品であると思います。聖地巡礼する人間でもないのだけど、京都に住んでいる人がちょっとうらやましくなってしまいました。
狸達にほどほどの栄光あれ。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
関連:
有頂天家族 第1話「納涼床の女神」
有頂天家族 第2話「母と雷神様」
有頂天家族 第3話「薬師坊の奥座敷」
有頂天家族 第4話「大文字納涼船合戦」
有頂天家族 第5話「金曜倶楽部」
有頂天家族 第6話「紅葉狩り」
有頂天家族 第7話「銭湯の掟」
有頂天家族 第8話「父の発つ日」
有頂天家族 第9話「夷川の娘・海星」
有頂天家族 第10話「夷川早雲の暗躍」
有頂天家族 第11話「捲土重来」
有頂天家族 第12話「偽叡山電車」
ファンタジスタドール #12(最終回)「希望うきうき みんなきらきら」
©2013 ファンタジスタドールプロジェクト/FD製作委員会



1つなんて選べない、大事な友達だから。うずめのドールの人数は3人くらいで良かったんじゃないかなあ、と思っていたのですが、希望を1つに絞る=ドールも1人しか使わない小町との対比としてはこれくらい多くてバラバラで良かったのかも。
散々笑わされてきたのに、不思議にこれまでの話が繋がってなんだかいい話になっているこの奇妙さ。一応カードバトルものなのに戦いで決着がつかないのも連動する企画がトレカではなくソシャゲだからこそできたのだろうし、一見ハチャメチャだった脚本が見事に集大成になった最終回でした。
しかしドール15体vsボス1体ってどう見てもスパロボです、本当に(ry



谷口悟朗プロデュースということで見始めたこの作品、1話の時点では出来の悪い朝アニメでも見ているようで困ってしまったのですが、「明らかにおかしい」描写が増えるにつれ楽しみになっていきました。象徴的なのはやはり残念王子回の「伝説の不採用通知」でしょう。真面目な部分だけ見ようとしていた人も、あれを見たら作品の方向性を理解せざるをえないw そうして登場人物の多くが奇天烈な行動を取るのが当たり前になっていく一方で、後半になるとシリアス要素も要所で顔を見せてくる。暴走と計算の合間を漂う雰囲気は、他のアニメにはない面白さがありました。こういう作品があるから、1話切りってしたくならなくないんだよなあ。
見続けた甲斐があった、というよりは、終わってみて「楽しかった!」と満足できる作品でした。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
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ファンタジスタドール #1「うずめうずうず 忍び寄る怪しい影?」
ファンタジスタドール #2「ささらさらさら 仮にもマイマスター?」
ファンタジスタドール #3「さくっと作戦 マドレーヌの献身?」
ファンタジスタドール #4「じめじめしめじ 残念王子の逆襲?」
ファンタジスタドール #5「ばたばたバイト はじめてのカティア?」
ファンタジスタドール #6「小明かりかり 拘束と献身?」
ファンタジスタドール #7「心ころころ? あわせてひとつ」
ファンタジスタドール #8「玉ねぎたまたま 文化の祭り?」
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