違うよ、そんなの/ガリレイドンナ6話他2013/11/15感想
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凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
ガリレイドンナ 第6話「ガリレオテゾロ」

金曜感想の遅れが止まりませんねorzスイマセン
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
©Project-118/凪のあすから製作委員会



引き裂かれる子供たちの思い、そして、決別。
汐鹿生側の喧嘩売ってるとしか思えない謝罪請求はどうかと思うのだけど、順調に進んでいると思わせていたものを暗転させるきっかけのインパクトとして強烈ではあったかな。光の頑張りやトントン拍子に進んでいく話の時点でどこか嫌な予感は覚えましたが、「俺達は魚じゃねえし、あいつらも豚じゃねえ」という言葉を前回予告の最後に使っていたのが上手いですね。光の決意の表情と合わせてこの7話の決め台詞的なものになるかと思わせておくことで、「言葉が通じるからこそ違いがはっきりする」というカウンターがより効果的に刺さるようになっていました。
住む場所の違いを越えて仲良くなった光達の姿を描いた上で今回の話があったことで、改めて海と陸の対立が、そして「子供」である光達の無力さがあらわになったわけですが、果たしてこんな状況に対して光達には一体何ができるんだろう。舞台設定としては何か不思議な力を持った娘がいてそれが事態を動かして……というパターンがあっても良いのだけれど、7話かけて光達をそういった所のない子供として描いてきた以上、あとからそういった要素を描くのは随分とハードルが高いようにも思います。
ちなみに紡達の夢想したおふねひきだと、おじょしさまの服装はちゃんと右前だったりする。頭の中ではみんな直してあったのね。



あかり「私はね、私と至さんの話をしてるの。なのに、父さんはいつもそれを海土地上の話にすり替えてるんだ」
あかりの指摘するところは的確なものであると同時に、父・灯の苦悩を隠すための言い方なのかな、とも感じました。あかりと至の話を海と陸の人間にすり替えるというのは、至自身を否定していないとも言えるのですよね。何がしかの事情で陸への人の移動を止めたいけれど、それを口にすることができない。だから海と陸の人間の違いを強調するという形でしか、あかり達を抑えることができない。そしてそんな言葉では、「ただ好きだから」という彼女のシンプルな気持ちを止めることはできない。だから、美海の母になることを決めたあかりに、灯は何もかけられる言葉がない。光を交えた3人がもう一度単純に親子として会話できるのは、いつの日になるのでしょう。
関連:
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
ガリレイドンナ第6話「ガリレオテゾロ」
(C)ガリレイドンナ製作委員会



吹雪の中、やむを得ず降り立った病院で見える三者三様の過去と思い。
せんせー、服や食料の買い出しの時に風邪薬の1つも買っておかないのは大ポカだと思います!……ロベルトの父のほどこしの仕方、物乞いであんな所まで入ってくる浮浪者、怪我人による扉開閉の強行etc……展開というより、その見せ方のご都合主義が目につくなあ。三者三様の考えの違いはけして悪くないのだけど、4話までとのギャップを払拭するだけの魅力は味わえていないのが正直な所。
ちなみに上の考察ツイートを見ると、最後にロベルトがシシーニョに向けて引き金を引いたにも関わらず弾が出なかったのは、弾切れでも弾詰まりでもなく「弾丸が不発」だったのだそうで。なるほどそれなら運が強いと評するのも頷ける……が、それこそご都合的な喋りを入れて視聴者に分かりやすく伝えるところじゃないかしらん。せっかく凝った描写をしてあるのに、お馴染み「弾切れまで気づかないバカ」に見えてしまうからもったいない。



神月「そんなの、神月達が考えてどうにかなる問題じゃないだろ」
神月の反応は相変わらず一般人的。というか、話の焦点が「ガリレオの遺産」から「世界のあり方(そんなの)」に移り出しているので、メタ的な意味で同意したくなってしまう。「世界のあり方」より冒険活劇やら姉妹の家族劇の方が見たい。前回も今回も、そうした要素が話を展開するためのきっかけ程度にしか使われていないのが非常に不満。
ガリレオの遺産は世界のあり方を変える力があるものなのかもしれないけれど、今回の見せ方ではそれに対するイメージも湧きにくかったように思います。前回の時点でペンダントが何かの力を発動させてしまったことで、インパクトという部分もだいぶ薄れてしまっているわけだし……
Web予告を見ると、次回は逃亡劇の要素がまた強くなるのかな。シシーニョが空賊になった経緯、ロベルトの過去や意味ありげなアンナの関係など三姉妹以外の人間関係が掘り下げられたのは確かなので、これが上述した僕が見たい要素にも絡んでくれることを願います。
関連:
ガリレイドンナ 第1話「ガリレオDNA」
ガリレイドンナ 第2話「メシェ」
ガリレイドンナ 第3話「キンギョ・ライフ」
ガリレイドンナ 第4話「スノーギフト」
ガリレイドンナ 第5話「星座夢幻」

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引き裂かれる子供たちの思い、そして、決別。
汐鹿生側の喧嘩売ってるとしか思えない謝罪請求はどうかと思うのだけど、順調に進んでいると思わせていたものを暗転させるきっかけのインパクトとして強烈ではあったかな。光の頑張りやトントン拍子に進んでいく話の時点でどこか嫌な予感は覚えましたが、「俺達は魚じゃねえし、あいつらも豚じゃねえ」という言葉を前回予告の最後に使っていたのが上手いですね。光の決意の表情と合わせてこの7話の決め台詞的なものになるかと思わせておくことで、「言葉が通じるからこそ違いがはっきりする」というカウンターがより効果的に刺さるようになっていました。
住む場所の違いを越えて仲良くなった光達の姿を描いた上で今回の話があったことで、改めて海と陸の対立が、そして「子供」である光達の無力さがあらわになったわけですが、果たしてこんな状況に対して光達には一体何ができるんだろう。舞台設定としては何か不思議な力を持った娘がいてそれが事態を動かして……というパターンがあっても良いのだけれど、7話かけて光達をそういった所のない子供として描いてきた以上、あとからそういった要素を描くのは随分とハードルが高いようにも思います。
ちなみに紡達の夢想したおふねひきだと、おじょしさまの服装はちゃんと右前だったりする。頭の中ではみんな直してあったのね。



あかり「私はね、私と至さんの話をしてるの。なのに、父さんはいつもそれを海土地上の話にすり替えてるんだ」
あかりの指摘するところは的確なものであると同時に、父・灯の苦悩を隠すための言い方なのかな、とも感じました。あかりと至の話を海と陸の人間にすり替えるというのは、至自身を否定していないとも言えるのですよね。何がしかの事情で陸への人の移動を止めたいけれど、それを口にすることができない。だから海と陸の人間の違いを強調するという形でしか、あかり達を抑えることができない。そしてそんな言葉では、「ただ好きだから」という彼女のシンプルな気持ちを止めることはできない。だから、美海の母になることを決めたあかりに、灯は何もかけられる言葉がない。光を交えた3人がもう一度単純に親子として会話できるのは、いつの日になるのでしょう。
関連:
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
ガリレイドンナ第6話「ガリレオテゾロ」
(C)ガリレイドンナ製作委員会



吹雪の中、やむを得ず降り立った病院で見える三者三様の過去と思い。
せんせー、服や食料の買い出しの時に風邪薬の1つも買っておかないのは大ポカだと思います!……ロベルトの父のほどこしの仕方、物乞いであんな所まで入ってくる浮浪者、怪我人による扉開閉の強行etc……展開というより、その見せ方のご都合主義が目につくなあ。三者三様の考えの違いはけして悪くないのだけど、4話までとのギャップを払拭するだけの魅力は味わえていないのが正直な所。
ラストの銃描写細かいな。単に「弾切れ」だったのではなく、弾倉が空なのを確認後、遊底の操作で「弾丸」を排出する描写を入れて「薬室」に残っていた弾丸が不発だった(オートは弾倉→薬室→発砲なので、弾倉空=弾切れではない)という、キャラの戦闘能力設定を下げない描写です。 #ガリレイドンナ
— 吉田隆一 (@hi_doi) November 14, 2013
ちなみに上の考察ツイートを見ると、最後にロベルトがシシーニョに向けて引き金を引いたにも関わらず弾が出なかったのは、弾切れでも弾詰まりでもなく「弾丸が不発」だったのだそうで。なるほどそれなら運が強いと評するのも頷ける……が、それこそご都合的な喋りを入れて視聴者に分かりやすく伝えるところじゃないかしらん。せっかく凝った描写をしてあるのに、お馴染み「弾切れまで気づかないバカ」に見えてしまうからもったいない。



神月「そんなの、神月達が考えてどうにかなる問題じゃないだろ」
神月の反応は相変わらず一般人的。というか、話の焦点が「ガリレオの遺産」から「世界のあり方(そんなの)」に移り出しているので、メタ的な意味で同意したくなってしまう。「世界のあり方」より冒険活劇やら姉妹の家族劇の方が見たい。前回も今回も、そうした要素が話を展開するためのきっかけ程度にしか使われていないのが非常に不満。
ガリレオの遺産は世界のあり方を変える力があるものなのかもしれないけれど、今回の見せ方ではそれに対するイメージも湧きにくかったように思います。前回の時点でペンダントが何かの力を発動させてしまったことで、インパクトという部分もだいぶ薄れてしまっているわけだし……
Web予告を見ると、次回は逃亡劇の要素がまた強くなるのかな。シシーニョが空賊になった経緯、ロベルトの過去や意味ありげなアンナの関係など三姉妹以外の人間関係が掘り下げられたのは確かなので、これが上述した僕が見たい要素にも絡んでくれることを願います。
関連:
ガリレイドンナ 第1話「ガリレオDNA」
ガリレイドンナ 第2話「メシェ」
ガリレイドンナ 第3話「キンギョ・ライフ」
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