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世界なんて背負えない/ガリレイドンナ7話他2013/11/22感想

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凪のあすから第8話「たゆたう想いのさき」
ガリレイドンナ第7話「ソルトフィッシュ」


 久しぶりに土曜の日が昇る前に金曜感想が書けた……さ、さあ明日は引越し先を正式契約して、帰りに洗濯機と冷蔵庫を買おう。


凪のあすから第8話「たゆたう想いのさき」
©Project-118/凪のあすから製作委員会
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 自分の大好きなものを送る。思いは、きっと届く。
 先週の重苦しい雰囲気から打って変わってほのぼのとした回。序盤は子供達だけでドロドロしていた筈なのに、彼らの描写に絞って描かれた今回が随分と心休まる……大人のイザコザ、小康状態の恋愛関係といった要素の上に偶然生まれた幸運な一時という感があって、そう考えるといっそうこの時間が愛おしい。
 そしてそれがあかりへのプレゼントとして結実した一方で、塗り潰すようにぬくみ雪が降るというのは光達の無力さを改めて示しているように思いました。本当に、彼らになにができるのだろう。

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 今回は中心が光達5人の中の誰かではなく美海であったことが、それぞれの気持ちをこれまでよりも優しい形で引き出していた印象。私服だからというかそれに象徴されるようにというか、皆自分の気持ちを口にすることに素直だ。街という、これまでのしがらみを感じさせない場所もその舞台として上手かったなと思います。
 ちさきの言葉は光がそれまで他の人に触れさせなかった部分に踏み込むものだからこそ優しく、そしてちさき自身はその言葉の出処はけして美しくないと思っている。ぽろり、ぽろりとこぼれるちさきの感情がなんともいじましく、かわいらしい。彼女がいつか、その思いを全て語れる日が来ればいいのですが。

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 ちなみにエレベーターが閉まるシーンの直後の光、よく見ると微妙に鼻が赤いのが分かります。あの時ぶつかったのかwww

関連:
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」




ガリレイドンナ第7話「ソルトフィッシュ」
(C)ガリレイドンナ製作委員会
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 三姉妹の敗北から再起までダイジェストでお送りする第7話……いくらなんでもすっ飛ばし過ぎじゃなかろうか。メカ燃えするでも死力を尽くした戦いがあるわけでも再起劇が素晴らしいわけでもないので、シナリオが進行したというより事態が推移した感じが強い。先週と違って、個々のシーンですら強い印象を残せなかったのは本当にどうしたものやら。
 アンナはロベルトと繋がっていることが明らかになりましたが、星月への言葉を見るにアドニムーン・カンパニーのエージェントというわけではなく、彼女自身が勝手に協力しているのかしらん。まあ、それだとパトロンて結局どこの誰なんだろうという話になりますが。

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神月「普通こういうのってはー姉の仕事じゃないの?」
葉月「だって病み上がりだし」
神月「元気だったら作ってたっての?」
葉月「うーん、美味しいこれ!」
神月「……シカト」
星月「うーん、美味しい!」
神月「そ、そう?」
星月「うん!こんな美味しいカレー。久しぶりに食べたかも!」
神月「ビーフシチューなんだけど……」
葉月「てか、カレーをまずく作る方が難しいけどね」
神月「ビーフシチューだっての。てか今のわざとだろ」

 姉妹のこうしたやりとりがこんなに貴重な作品になってしまうとは……EDのガリレオ号での日常風景は、本編では描いている余裕がないからなのかしらん。
 今回は三姉妹の思惑が未だにバラバラなことが示されたわけですが、元々この問題自体は解決してはいなかったのですよね。4話の星月のピンチでひとまず棚上げになって、5、6話はそんなことを言っていられないくらい状況が切迫していたというだけのこと。ただその断絶のせいで「まだやってたのかよ」という印象が拭えない。5、6話の描写にはアドニムーン・カンパニーの悪役としての輪郭を浮かび上がらせてはいたけれど、家族劇の一面を遠ざけていたことを改めて感じました。
 今のところガリレオテゾロの正体はエネルギー物質と目されているわけですが、スケッチとの関わりやそこに記された恋文らしき文章については相変わらず謎のまま。アンナと星月の会話からすると「愛情」はこの作品の秘密に関するキーワードになりそうで、そしてそのあたりに逆転の可能性が残っているのでしょうが、あまり目の向かない見せ方になっているのがもどかしい。
 次回はきっとあるのじゃないかなとは思っていた日本行き回。お願いだから今回が底値であってほしい……

関連:
ガリレイドンナ 第1話「ガリレオDNA」
ガリレイドンナ 第2話「メシェ」
ガリレイドンナ 第3話「キンギョ・ライフ」
ガリレイドンナ 第4話「スノーギフト」
ガリレイドンナ 第5話「星座夢幻」
ガリレイドンナ 第6話「ガリレオテゾロ」



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2 Comments

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No title

いつも拝読しています。コメント失礼します

色々な方の感想を拝読して気になったことがあったので、コメントしました

多くの方が「神月はまだ…」のようなことをおっしゃってましたが、私はそうは感じませんでした。ただ私は既に9話まで観ていますし、そもそも3話の神月が視聴者に悪く言われていることすら不思議でならなかったので、かなり偏っているかもしれませんが

ブログ本文でおっしゃっている三姉妹バラバラの問題はやっぱり4話でひととおり決着がついていると思います。確かに神月には「世界を救うために戦う」覚悟はありませんが、4話で「家族みんなで無事に帰るために前に進む」ことを受け入れたのだと思います

つまり神月が、家族を大切に思っていることを自覚することで、この問題は問題でなくなったと思います。三話では現状を受け入れられずに、ただ「帰りたい」と言うだけでしたが、この七話では「家族が無事ならそれでいい」に変わっています。ロベルトに砂時計を渡したのは悪手だったかもしれませんが、神月にとって助かる可能性のある唯一の手段で、あの状況でとっさに「葉月」を助けるために行動をとりました。三話の神月からは変化しているように思います

四話では神月は「星月を死なせたくない」から走り出しましたが、そのとき私は二話での星月を思い出しました。二話の星月も、アンナさんに家族を助けに行こうと言われても躊躇っていましたが、このままじゃ家族が殺されるときいて、決意してました。家族を失いたくないというのは、みんな同じなんですね

長々と駄文失礼しました。だいぶ神月贔屓な見方になっていて客観性を欠いているのかもしれませんが、どうしても誰かに言いたくて、ここに書き込んでしまいました。

ちなみに、好きなアニメは魔法少女まどか★マギカとゆるゆりです。まどマギでは特に美樹さやかと佐倉杏子が特に大好きですが、志筑仁美や早乙女和子先生を含め、どのキャラも大好きです。劇場版新編を観て、それまではそこまで好きでもなかった暁美ほむらのことも大好きになったので、本当にどのキャラも大好きになりました

では、失礼します

2013/12/03 (Tue) 11:16 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

No title

こんばんは、コメントありがとうございます。ご意見とても嬉しいです。
9話ということは、先行上映会を見に行っておられるのでしょうか。こういう所はこの作品、結構太っ腹ですよね。

3話の神月が批判されがちなのは僕としても残念ですね。心情としてもそれほどおかしくはないとは思いますが、ドラマとしてはもどかしさがあるからでしょうか。この7話については僕も(神月がまたうずくまらなければならない状況に)もどかしさを感じてしまったので、あまり他人のことは言えないのかもしれませんが。
三姉妹が完全に同じ目的で動いているわけではないことは、それ自体はまずいと思っていません。葉月は正義のため、神月は家族のため、星月はスケッチのため。でも根底のところで家族愛で繋がっているから、ある程度同じ方向で進むことができる。それで良いのだと思います。
ただ3話までは本当に皆バラバラで、その後も「ある程度同じ方向に進む」状態というのが作中であまり描かれておらず、今ひとつその状態が掴めなかったのですよね。実感する前に5、6話で「世界のあり方」という揺さぶりが入ってしまいましたし。
そういった意味で、4話終了時の神月の状態をあなたが「問題は問題でなくなった」と呼ぶのは、僕の感想などよりもずっと上手い表現であり、適切なタイミングの捉え方であると思いました。そここそ正に「ある程度同じ方向に進む」状態の境界線だったのでしょうから。

どうしても誰かに言いたくて、とのことでしたが、よろしければまたお越しください。こちらとしても今回、おかげで少し整理ができたように思います。ありがとうございました。

2013/12/03 (Tue) 23:44 | EDIT | REPLY |   

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