幸せね、いいお友達ができて/革命機ヴァルヴレイヴ19話感想
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だから、私がいなくてもきっと大丈夫。
革命機ヴァルヴレイヴ第19話「悲しみは降る雪のごとく」
© SUNRISE/VVV Committee, MBS



エルエルフ「俺は、あなたを愛している。笑ってくれていい。会ったのは2回だけ、それも1時間にも満たない時間を共有しただけで、それでも、俺はあなたを愛してしまった」
リーゼロッテ「ミハエル……あなたはとても、若いのですね」
エルエルフに対するリーゼロッテの言葉は、本人の意図以上に様々な意味を内包していて印象的。視聴者には彼女が人間でない可能性、あるいはかつての彼女そのものではない可能性を想起させ、そして作中で他の誰とも違う行動を取ってきた彼が、結局はどうしようもなくまっすぐな存在であることを示してもいる。敵にでも仲間にでもなく、想い人に言わせるあたりがいい。



リーゼロッテ「私達マギウスは、今から数百年前に地球にやってきました。不慮の事故でした。母星とは連絡が取れず、帰る手段もない。未知の惑星で死を待つばかりだった私達は、地球の生物に乗り移ったのです」
マギウスの正体は精神生命体……という説明については、思った以上にすんなり納得。相手の肉体を乗っ取る能力やピノも同一の存在であること、ルーンを食料とすることなどを統合すると自然と導き出される結論ではある。もっとも、その正体が宇宙人というのはちょっと意外ではありましたが。精神生命体が移動に使う宇宙船て、なんだかイメージが湧きません。そもそも母星で一体どんな生活してたんだろうかなど、まあここは小説で補完されるのが適当な領域かな。



宇宙への移動手段はロケットじゃなくてシャトルでしたー……って、え?滑走路って、え?シャトルが滑走路使うのって着陸時だけで、離陸時は発射台で垂直離陸するんじゃないの?これはシャトルという名前の別の何かですか? 離陸の瞬間が見えないように(しかもすごい角度の上昇で)描かれているのがなんともシュール。強力なGがかかっているであろう中で貴生川達がヴァルヴレイヴに掴まっているなんて描写と言い、ツッコミ待ちなのかと真面目に悩んでしまう……ダメだこれツッコんだら負けでもスルーできない。



リーゼロッテ「私達は、肉体ではなく心の生命体。それなのに、人間の言う愛ってよく分からなかった。でも、あなたのおかげで今は分かるような気がするの」
エルエルフの人格の礎になった彼女の方がむしろ影響を受けていた、というのは面白みはあるけれど、描写の不足が明白でとってつけた感は否めなかったのも正直な所。しかも、おかげでリーゼロッテがマギウスと人間の共存を模索するに至った経緯までボヤケてしまっている。それまでずっと人間を利用してきた彼女が、なぜルーンを吸われる人間を見て心を痛めるようになっていたのか。なぜ、エルエルフを助けようと思ったのか。彼女がマギウスの異端者という役割を得る始まりがどうにも見えてこないのです。
それにしても、王女がクーデターより前に既に本物の王女でなかったのは王党派がなんとも滑稽だなあ。クーデター自体にはマギウスは関わっていたのかしらん。



というわけでエルエルフの唯一にして最大の目的がなくなってしまったわけですが、果たして彼は立ち直ることができるのか。サブタイからすると、次回はとうとうショーコが神憑きのことを知ることになる回でもあるのかな。彼女の頭のネジの飛びっぷりはこの作品の一つの象徴だと思うので、彼女の存在とそれが抜けていた2期の展開が今後どのように混ざっていくのかは気になる所。
あ、あとまた七海先生のアピールもお願いします。
関連:
革命機ヴァルヴレイヴ 第1話「革命の転校生」
革命機ヴァルヴレイヴ 第2話「666を超えて」
革命機ヴァルヴレイヴ 第3話「エルエルフの予言」
革命機ヴァルヴレイヴ 第4話「人質はヴァルヴレイヴ」
革命機ヴァルヴレイヴ 第5話「歌う咲森学園」
革命機ヴァルヴレイヴ 第6話「サキ・カムバック」
革命機ヴァルヴレイヴ 第7話「瓦礫の下のハルト」
革命機ヴァルヴレイヴ 第8話「光の王女」
革命機ヴァルヴレイヴ 第9話「犬と雷」
革命機ヴァルヴレイヴ 第10話「恋の選挙公約」
革命機ヴァルヴレイヴ 第11話「軍事法廷第54号」
革命機ヴァルヴレイヴ 第12話(最終回)「起動する異端者」
革命機ヴァルヴレイヴ 第13話「呪いの絆」
革命機ヴァルヴレイヴ 第14話「大気圏の兄妹」
革命機ヴァルヴレイヴ 第15話「カルルスタインへの帰還」
革命機ヴァルヴレイヴ 第16話「マリエ解放」
革命機ヴァルヴレイヴ 第17話「情報原子の深淵」
革命機ヴァルヴレイヴ 第18話「父の願い」

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