だからあたし達がいるんだよね/ガリレイドンナ8話他2013/11/29感想
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凪のあすから第9話 「知らないぬくもり」
ガリレイドンナ 第8話「ジャッポーネ」

すみません、ちょっと動揺することがあって手が止まってしまっていました。自業自得な上に我ながらメンタル弱過ぎて失笑。さて、引越し準備再開。
来週は出張のため、金曜感想は確実に(この言い方が成立するのもどうなんだ)土曜にずれ込みます。
凪のあすから「知らないぬくもり」
©Project-118/凪のあすから製作委員会


少しずつ狂い始めた光達の関係の歯車。そして、それを飲み込んでいく世界の変化。
「お互いが想い合っていても上手くいかない」というあかりの言葉が、光と父から光とまなかの関係に意味が移る様が切ない。自分と相手の思いが違うことは分かっていても抱きしめずにはいられない衝動と、そこから受ける拒絶は、正に夢から醒めるような痛みがありました。最初はなんとか上手くやっている様子や、一度はなんとかこらえて頭を撫でて収める描写があるのもラストに至る心情を感情移入しやすいものにしています。まなかはかわいかった。けれど、成長するまなかはもっともっとかわいかった。あの抱擁はどう考えても上手くない行動なのだけど、やっちゃだめだという冷静な視点以上に光の抑えきれない気持ちに共感させられてしまいました。
今回光が取った行動は自身を深く傷つけたわけですが、衝撃が大きかったのはまなかも同じはず。これまでまなかは、「自分自身が」複雑な人間関係の中にいることは認識しないできました。海と陸の人間の壁は知った。ちさきの光への思いも知った。けれど、1番近くにいた光が自分をどう思っているのかはまるで気付いていなかった。だから彼女は変わっていくことへの恐怖も戸惑いもなく、まっすぐ飛び出すことができていた。でも、今回の光の行動は「ひー君がいてくれたから、今の私がいるよ」という、彼女が彼女らしく変わっていけた土台を大きく揺るがすものであるはずです。これからの彼女は、もう一度、どんな風に変わっていくのでしょう。


歯車の食い違いが見られるのはもちろん光とまなかだけではなく、ちさき、要、紡、そしてさゆも。紡にとってちさきが、好意と呼んでいいのか分からないけれど「4人の1人」からは別の存在になりつつあるのは意外に感じつつも納得。ウミウシの件も、脚本的には彼がちさきをよく知るために必要なものだったのだなあ。木製シュウマイを燃やしてしまいそうになる(しかも投げる)紡も、さゆへの気遣いを欠いてしまった要も、どちらもいつもの2人らしくない。葛藤を表に出さない2人の中で、どんな感情が渦巻いているのか。そしてそれはいつ、どんなタイミングで発露することになるのかな。


こうした丁寧な心情描写をしつつも話が縮こまらないのは、海と陸の関係という個々人の人間関係に留まらない問題が常にあるから。地上に何か起きるのでは……というのは初期から予想できたことではありましたが、それほど焦らすことなく具体的な動きになってきました。どうも寒冷化ということのようですが、この部分だけなら1クールものと言われても違和感がないw 果たして、これに対して光達に何ができるのか、そしてそれは光達に何をもたらすのか。海と陸それぞれの意見の代表者のような存在がいない(見えない)ので、この部分は本当に予想がつかないなあ。
関連:
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
凪のあすから第8話「たゆたう想いのさき」
ガリレイドンナ第8話「ジャッポーネ」
(C)ガリレイドンナ製作委員会




父の故郷日本へ。見つめ合う互いの大切さと、そこに新たな1人が加わっている喜び。
良かった、先週でとりあえず底を打ってくれた。もちろん、先週ボロボロになったガリレオ号が何事もなかったように戻っていることや国際指名手配が完全にどこかに行っていることなど、ツッコミは腐るほどあるのだけど、家族劇という骨子が描かれているだけでもここ3話下がりっ放しだった気持ちが大分楽になりました。わずかな休息に寄り添っていく星月達の様子が、本当に微笑ましい。葉月が神月やシシーニョにこれまで感じていたことを語る様子も、今回の雰囲気があったからこそ吐露できた感があってしんみりしてしまう。なんのかので、気を張っていなかったわけはないのですよね。シシーニョが立ち去る際の風でおさげが揺れる様子が、言葉にすることなく彼女のドキドキを描いているのも美しい。ペンダントを渡したことについての神月との会話も、彼女の優しさとまっすぐさの両方を感じることができました。
一方で、日常に近いシーンの中で神月が明るい様子も個人的には嬉しかったところ。料理を褒められるシーンなんてなんとも生き生きしているし、祖父と再会した時の小さな表情の数々に照れや喜びが見えてかわいらしい。多分この子、あまり褒められ慣れてないのではないかなと思います。星月に対するコンプレックスもあるし、ガリレオの子孫であることを強調する母の言葉を1番耳にして、1番気にしていたのも彼女だろうし。しかし料理シーンの直後に映る星月が、作業中どころか溶接マスクを被っていたのは笑ってしまいました。ギャップ効かせ過ぎだろうw
台詞の1つ1つは悪くないだけに、5話から話が散らばってしまっていたのがもったいないなあ……ともあれ、残りの話をこの調子で盛り返してくれるのを期待したい。


さて今回の目玉と言えばやはりお風呂シーン。神月のスレンダービューティーに鼻息が静まらないわけですが、構図も実に素晴らしい。全員横に並ぶ狭さではなく円くなる狭さなので、最後に三姉妹が微笑むシーンがアンナの視界=擬似的に視聴者の視界として映り込んでくる。イメージ映像とかじゃなくこんな絶景が存在し得るのか……!表情の関係もあって、ハーレムアニメで欲情したヒロイン達が迫ってくるのとは別種の眼福感があるなあ。もちろん、狭い風呂で星月達のアンナへの距離感が示されているのも、旅による関係性の変化が視覚的に表されていて素敵。
関連:
ガリレイドンナ 第1話「ガリレオDNA」
ガリレイドンナ 第2話「メシェ」
ガリレイドンナ 第3話「キンギョ・ライフ」
ガリレイドンナ 第4話「スノーギフト」
ガリレイドンナ 第5話「星座夢幻」
ガリレイドンナ 第6話「ガリレオテゾロ」
ガリレイドンナ第7話「ソルトフィッシュ」

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来週は出張のため、金曜感想は確実に(この言い方が成立するのもどうなんだ)土曜にずれ込みます。
凪のあすから「知らないぬくもり」
©Project-118/凪のあすから製作委員会


少しずつ狂い始めた光達の関係の歯車。そして、それを飲み込んでいく世界の変化。
「お互いが想い合っていても上手くいかない」というあかりの言葉が、光と父から光とまなかの関係に意味が移る様が切ない。自分と相手の思いが違うことは分かっていても抱きしめずにはいられない衝動と、そこから受ける拒絶は、正に夢から醒めるような痛みがありました。最初はなんとか上手くやっている様子や、一度はなんとかこらえて頭を撫でて収める描写があるのもラストに至る心情を感情移入しやすいものにしています。まなかはかわいかった。けれど、成長するまなかはもっともっとかわいかった。あの抱擁はどう考えても上手くない行動なのだけど、やっちゃだめだという冷静な視点以上に光の抑えきれない気持ちに共感させられてしまいました。
今回光が取った行動は自身を深く傷つけたわけですが、衝撃が大きかったのはまなかも同じはず。これまでまなかは、「自分自身が」複雑な人間関係の中にいることは認識しないできました。海と陸の人間の壁は知った。ちさきの光への思いも知った。けれど、1番近くにいた光が自分をどう思っているのかはまるで気付いていなかった。だから彼女は変わっていくことへの恐怖も戸惑いもなく、まっすぐ飛び出すことができていた。でも、今回の光の行動は「ひー君がいてくれたから、今の私がいるよ」という、彼女が彼女らしく変わっていけた土台を大きく揺るがすものであるはずです。これからの彼女は、もう一度、どんな風に変わっていくのでしょう。


歯車の食い違いが見られるのはもちろん光とまなかだけではなく、ちさき、要、紡、そしてさゆも。紡にとってちさきが、好意と呼んでいいのか分からないけれど「4人の1人」からは別の存在になりつつあるのは意外に感じつつも納得。ウミウシの件も、脚本的には彼がちさきをよく知るために必要なものだったのだなあ。木製シュウマイを燃やしてしまいそうになる(しかも投げる)紡も、さゆへの気遣いを欠いてしまった要も、どちらもいつもの2人らしくない。葛藤を表に出さない2人の中で、どんな感情が渦巻いているのか。そしてそれはいつ、どんなタイミングで発露することになるのかな。


こうした丁寧な心情描写をしつつも話が縮こまらないのは、海と陸の関係という個々人の人間関係に留まらない問題が常にあるから。地上に何か起きるのでは……というのは初期から予想できたことではありましたが、それほど焦らすことなく具体的な動きになってきました。どうも寒冷化ということのようですが、この部分だけなら1クールものと言われても違和感がないw 果たして、これに対して光達に何ができるのか、そしてそれは光達に何をもたらすのか。海と陸それぞれの意見の代表者のような存在がいない(見えない)ので、この部分は本当に予想がつかないなあ。
関連:
凪のあすから 第1話「海と大地のまんなかに」
凪のあすから 第2話「ひやっこい薄膜」
凪のあすから 第3話「海のいいつたえ」
凪のあすから 第4話「友達なんだから」
凪のあすから 第5話「あのねウミウシ」
凪のあすから 第6話「巴日のむこう」
凪のあすから 第7話「おふねひきゆれて」
凪のあすから第8話「たゆたう想いのさき」
ガリレイドンナ第8話「ジャッポーネ」
(C)ガリレイドンナ製作委員会




父の故郷日本へ。見つめ合う互いの大切さと、そこに新たな1人が加わっている喜び。
良かった、先週でとりあえず底を打ってくれた。もちろん、先週ボロボロになったガリレオ号が何事もなかったように戻っていることや国際指名手配が完全にどこかに行っていることなど、ツッコミは腐るほどあるのだけど、家族劇という骨子が描かれているだけでもここ3話下がりっ放しだった気持ちが大分楽になりました。わずかな休息に寄り添っていく星月達の様子が、本当に微笑ましい。葉月が神月やシシーニョにこれまで感じていたことを語る様子も、今回の雰囲気があったからこそ吐露できた感があってしんみりしてしまう。なんのかので、気を張っていなかったわけはないのですよね。シシーニョが立ち去る際の風でおさげが揺れる様子が、言葉にすることなく彼女のドキドキを描いているのも美しい。ペンダントを渡したことについての神月との会話も、彼女の優しさとまっすぐさの両方を感じることができました。
一方で、日常に近いシーンの中で神月が明るい様子も個人的には嬉しかったところ。料理を褒められるシーンなんてなんとも生き生きしているし、祖父と再会した時の小さな表情の数々に照れや喜びが見えてかわいらしい。多分この子、あまり褒められ慣れてないのではないかなと思います。星月に対するコンプレックスもあるし、ガリレオの子孫であることを強調する母の言葉を1番耳にして、1番気にしていたのも彼女だろうし。しかし料理シーンの直後に映る星月が、作業中どころか溶接マスクを被っていたのは笑ってしまいました。ギャップ効かせ過ぎだろうw
台詞の1つ1つは悪くないだけに、5話から話が散らばってしまっていたのがもったいないなあ……ともあれ、残りの話をこの調子で盛り返してくれるのを期待したい。


さて今回の目玉と言えばやはりお風呂シーン。神月のスレンダービューティーに鼻息が静まらないわけですが、構図も実に素晴らしい。全員横に並ぶ狭さではなく円くなる狭さなので、最後に三姉妹が微笑むシーンがアンナの視界=擬似的に視聴者の視界として映り込んでくる。イメージ映像とかじゃなくこんな絶景が存在し得るのか……!表情の関係もあって、ハーレムアニメで欲情したヒロイン達が迫ってくるのとは別種の眼福感があるなあ。もちろん、狭い風呂で星月達のアンナへの距離感が示されているのも、旅による関係性の変化が視覚的に表されていて素敵。
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ガリレイドンナ 第2話「メシェ」
ガリレイドンナ 第3話「キンギョ・ライフ」
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